ルーンテラ リフォージ:セット固有要素の概要

TFTの新たなセット固有要素!レジェンドとポータルを選んでバラバラになったルーンテラを旅しよう!

新セット「ルーンテラ リフォージ」では、TFTがルーンテラに凱旋(コンバージェンスはルーンテラをごちゃまぜにした場所ですけどね)!しかし、今回の戦いの舞台は…なんとプレイヤー次第!?試合開始時に投票する「地域ポータル」ごとにゲーム要素やルールが変化し、プレイヤーの適応力が試されます。また新セットでは、新機能「レジェンド」も登場。こちらは試合開始前に設定しておくと、試合で出現するオーグメントに少し干渉できる機能です。戦いの舞台となる地域は毎回変わりますが、レジェンドでしっかり戦略を立てていきましょう。本記事では、「ルーンテラ リフォージ」のパッチ13.12で導入されるこの2つのゲーム要素を紹介していきます。それではスタート!

(注:オーグメント名やポータル名などは実装までに名称が変更される可能性があります)

地域ポータル:TFTでルーンテラ旅行

「ルーンテラ リフォージ」をプレイした人の最初のリアクションは、おそらく"開幕のドラフトラウンドがない!"でしょう。本セットでは、代わりに3つの地域ポータルが出現します。ここでアナタ(と7人の対戦相手)は目指す地域のポータルに飛び込むことで票を投じます。

なお、この投票は勝者総取り形式ではありません。票の価値はすべて平等で、合計8票の中からポータルがランダムに選出されます。たとえば7人がノクサスの「イモータル・バスティオン」に投票し、1人がピルトーヴァーの「スティルウォーター刑務所」に投票した場合、ノクサスに行く可能性は7/8、スティルウォーター刑務所に行く可能性は1/8です。

地域ポータルは、それぞれがルーンテラの新たな側面──つまりまったく新しいルールセット──を見せてくれる場所と繋がっています。執筆時点ではまだ一部の地域ポータルが製作中ですが、総数は28種以上になる予定です。今回はそのうちの8つを紹介していきます!

まずはシャドウアイルのスレッシュの聖所」から。スレッシュの疑問"魂の価値とは何か?"に、TFTが示した答えとは…!?この地ではチャンピオンが倒されると一定確率で魂を収集できます。そして各ステージの終わりには、収集した魂の数に応じた戦利品が得られます!

ゾウンの「最下層」に暮らす者はその日暮らしで精一杯。貯蓄だとか、ポートフォリオの多様化だとか、ストックオプションだとか、そういうピルトーヴァー的ナンセンスとは無縁なのです。このため最下層を訪れた試合では利子が発生しなくなり、代わりに各プレイヤーは毎ラウンド3ゴールドの固定額を受け取ります。これは最速であればステージ2-1からスタートするため、各プレイヤーが序盤からレベル/ユニットの★レベルを上げていくアグレッシブな展開が予想されます。

デマーシアの「ペトリサイトの森」は強大な力を保持できる土地で、その特性を理解していたライズもここに"とある輝く物"を隠しています。TFTの地域ポータルをくぐって訪れた場合には全ユニットの体力が強化され、サイズも大きくなります。この地では最大体力の割合ダメージや、最大体力に応じて効果が増幅されるスキル/アイテムが普段よりも強力になるでしょう。また各ユニットのサイズが大きくなるため、範囲攻撃スキルもやや強力になることが予想されます。

TFT9_MechanicsArticle_PetriciteForest.jpg

ノクサスの「イモータル・バスティオン」は古代の城塞で、現在はノクサスの首都の下に存在しています。この地では戦旗が1本付与され、戦闘開始時にこの戦旗に隣接しているユニットには増加攻撃速度とシールドが付与されます。せっかくなら古代にはなかった新戦術を編み出したいところですね。

ピルトーヴァーの「スティルウォーター刑務所」はピルトーヴァー海岸線のはずれにある要塞化された牢獄です。『Arcane』で人気第2位のキャラクター(1位は当然シルコです)が収監されていた場所でもありますが、TFTではなんと、すべてのオーグメントが収監されています。そう、TFTの「スティルウォーター刑務所」では、試合中にすべてのオーグメントが無効化されます。議論を呼びそうな効果ですね…!

「ドラゴンランド」の宝物龍が恋しいという方に朗報!シュリーマの「高官の邸宅」ではステージ4-7のPvEラウンド(ラプター)がトレジャーアーマリーラウンドに置き換わります。内容物のリロールも1回2ゴールドで回数制限はありません。アーマリーの中身は強力なものばかりなので、ゴールドをしっかり貯めて臨みましょう!

再登場のゲーム要素といえば…「希望の光」で登場した神々の祝福が好きだった方、ぜひターゴンの「ターゴン・プライム」を試してみてください。タクティシャンの体力が40以下になるとターゴンの神々が天空から舞い降りて戦利品の祝福を授けてくれるので、連敗からの大逆転で神々の神威を示しましょう!

そして最後はヴォイドの「ラベンダーの海」。このポータルではステージ2-1でボードの1マスがヴォイド共生体に汚染されます。汚染されたマスは、位置が前方2列であればダメージ軽減効果、後方2列であればダメージ増幅効果を付与します。また汚染されたマスはドラフトラウンド/PvEラウンドの後に移動するため、有効活用するには移動するたびに配置を調整していく必要があります。

「ルーンテラ リフォージ」に登場する地域ポータルは20以上で、行き先ごとにゲームのルールが変化します。ぜひ新たな環境に適応した新チーム構成を生み出してくださいね。さて、ここまではTFTの可能性の幅を大きく広げるゲーム要素を紹介してきたので、続いてはプレイヤーの干渉能力/影響力を少し高めるゲーム要素を紹介しましょう。


レジェンド:戦術を決めてチームファイトに臨む

レジェンドは試合開始前に指定するゲーム要素で、試合で出現するオーグメントに対して一定の干渉ができます。レジェンドは全部で15種存在し、それぞれが特徴的なプレイスタイルを備えています。レジェンドはタクティシャン、アリーナ、ブームと同様に試合前のロードアウト画面で装備できるので、ぜひお気に入りのレジェンドを選んでくださいね。それでは続いて詳細仕様を紹介しましょう。

詳細仕様:レジェンドが干渉できるのは、3つのオーグメント選択肢の一番左の枠のみです。第1オーグメント(ステージ2-1)のレジェンドオーグメントは同一ティア(シルバー/ゴールド/プリズム)の通常オーグメントと同等の強さですが、第2、第3オーグメント(ステージ3-2、4-2)では同じティアの通常オーグメントよりも若干弱いものになります。第2、第3オーグメントでのレジェンドオーグメントは、他の選択肢とチーム構成の相性が悪い場合に選ぶ次善策のように捉えておくのが良いでしょう。

不要なオーグメントがある時は、気兼ねなくオーグメントリロールボタンを押していきましょう。なにせ今セットではリロールボタンがオーグメントごとに用意されていますからね!丸ごと全部リロールせず、キープしたものとロールしたものを比較できるわけです。これで100以上存在する新オーグメントにも遭遇しやすくなるでしょう。オーグメントリロールは1試合あたり合計18回。戦略的判断が捗るはずです。 #さよならオーグメント差

なお第2、第3オーグメント選択でレジェンドオーグメントを若干弱くしてあるのは、試合前から確定しているオーグメントにチーム構成を最適化できるアドバンテージを抑えるためです。またレジェンドオーグメント同士は相乗効果もかなり高いため、ステージ3-2、4-2のオーグメントの性能を抑えているという側面もあります。これは実例を見てもらうと一目瞭然なので…さっそく実例を見てみましょう!

レジェンド:アーフ

最初はアーフから。アーフと相性が良いのは、特性同士の妙を考え抜くタイプのプレイヤー、あるいはノクサスチャンピオンに「デマーシアの紋章」を装備させてデマーシアチャンピオンと仲良くさせてみたいプレイヤーです(逆でも可)。アーフを選ぶということはレア&強力なコンボの実験が可能になるということ。たとえばヤスオに「ローグの紋章」を装備させ、近接キャリーに機動力を付与しつつ後衛も狙いやすくする、といった具合です。

アーフは大きな可能性を秘めたレジェンドで大変エキサイティンですが、ともあれオーグメントの内容をチェックしてみましょう。

アーフ

2-1

3-2

4-2

シルバー

構成拡大:ランダムな紋章x1、再合成装置x1を獲得する

小さな福袋:ランダムな素材アイテムx1、8ゴールド、アイテム除去装置x1を獲得する

最後の福袋 I:ランダムな素材アイテムx1、15ゴールド、再合成装置x1を獲得する

ゴールド

古の記録 I:特性の書x1を獲得する

大きな福袋:ランダムな素材アイテムx2、12ゴールド、再合成装置x1を獲得する

最後の福袋 II:ランダムな素材アイテムx2、18ゴールド、アイテム除去装置x1を獲得する

プリズム

古の記録 II:特性の書x2、8ゴールドを獲得する

巨大な福袋:ランダムな素材アイテムx3、18ゴールド、小型チャンピオン複製器x1を獲得する

アーフの福袋:素材アイテムx2、チャンピオン複製器x1、へらx1を獲得する


レジェンド:ケイトリン

アーフでは馴染みのあるオーグメントが復活していましたが、ケイトリンをはじめとする一部のレジェンドはすべて新オーグメントです。

ケイトリンはひとつのチーム構成に特化し、その完成を支援するレジェンドです。ただし「どのチーム構成」を目指すのかは、試合が始まってみるまで彼女にも分かりません。チーム構成で迷うタイプの人はケイトリンのステージ2-1のオーグメントが方向性を決める大きな助けになることでしょう。またステージ3-2、4-2のオーグメントは、XPやリロールを通じて構成の完成を支援する内容になっています。

Caitlyn_Legend_selection_UI.jpg

ケイトリン

2-1

3-2

4-2

シルバー

1...2...3:ランダムな★2の1コストユニットx1、ランダムな★1の2コストユニットx1、ランダムな★1の3コストユニットx1を獲得する

知識のダウンロード I:12 XPを獲得する

ローリングデイズ I:無料リロール10回を獲得する(繰り越し可能)

ゴールド

スター誕生:初めて購入するコスト1のユニットとコスト2のユニットが★2にアップグレードされる

知識のダウンロード II:22 XPを獲得する

ローリングデイズ II:無料リロール15回を獲得する(繰り越し可能)

プリズム

スターターセット:ランダムな4コストのチャンピオンx1、相性の良い完成アイテムx1、特性が同じ★2の1コストのチャンピオンx1を獲得する

知識のダウンロード III:36 XPを獲得する

ローリングデイズ III:無料リロール25回を獲得する(繰り越し可能)


レジェンド:ペング

スムーズにチーム構成を立ち上げて序盤戦を圧倒したいならケイトリン。その逆を狙うならば…ペングがベストです。

ペング

2-1

3-2

4-2

シルバー

小さな巨人:自身のタクティシャンの体力が30回復する。またサイズが大きくなり、最大体力が130になる

アイテム福袋 I:ランダムな完成アイテムx1を獲得する

最後の福袋 I:ランダムな素材アイテムx1、15ゴールド、再合成装置x1を獲得する

ゴールド

代謝促進剤:対人戦ラウンド後に、自身のタクティシャンの移動速度が増加して体力を2回復する

アイテム福袋 II:ランダムな完成アイテムx1、素材アイテムx1を獲得する

最後の福袋 II:ランダムな素材アイテムx2、18ゴールド、アイテム除去装置x1を獲得する

プリズム

もっと小さな巨人:タクティシャンが小さく素早くなり、PvPラウンド終了後に体力を2回復し、ラウンドごとに2ゴールドを獲得する

アイテム福袋 III:ランダムな完成アイテムx2、8ゴールドを獲得する

アーフの福袋:素材アイテムx2、チャンピオン複製器x1、へらx1を獲得する

ペングはピルトーヴァー(エコノミー特性)愛好家や連敗マスター(戦術的に負けてるだけです)に最適なレジェンドですが、圧倒的敗退の惨劇を引き起こす原因にもなり得ます。それでも11連敗からの圧倒的11連勝を狙うならば──負け続けられる体制を揃えて終盤戦の圧倒的伸びしろを取りに行くならば──最高のレジェンドとなるでしょう。

中でも新オーグメント「もっと小さな巨人」は体力を維持しながら連敗を狙い、おまけにゴールドも大量に獲得できる内容になっています。

レジェンド:ベイガー

最後はスキルのクリティカルヒットに特化したシンプルなレジェンド、ベイガーで締めくくります。アーリの「生気吸引」3発目を敵チーム全員にクリティカルヒットさせて一掃し、そのまま相手を敗退に追い込んで、「アハハハ!ムハハハハハ!ムハハハハハ!」と叫びたい人はぜひ選んでください。

ベイガー

2-1

3-2

4-2

シルバー

ジュエル ロータス I:味方ユニットのスキルにクリティカル判定が付与される

タイニーパワーI:味方ユニットの攻撃力、魔力、攻撃速度が10%増加する

不完全アセンション:戦闘開始から15秒後、味方ユニットが与えるダメージが33%増加する

ゴールド

ジュエル ロータス II:味方ユニットのスキルにクリティカル判定が付与され、クリティカル率が15%増加する

タイニーパワーII:味方ユニットの攻撃力、魔力、攻撃速度が15%増加する

アセンション:戦闘開始から15秒後、味方ユニットが与えるダメージが45%増加する

プリズム

ジュエル ロータス III:味方ユニットのスキルにクリティカル判定が付与され、クリティカル率が40%増加する

タイニーパワーIII:味方ユニットの攻撃力、魔力、攻撃速度が25%増加する

ファイナル アセンション:味方ユニットのダメージが20%増加する。戦闘開始から15秒後にこの効果は3倍になる


またスキルのクリティカルヒット以外にも、ベイガーはダメージそのものを強化するオーグメントも揃えています。追加パワー/アセンション系オーグメントは同ティアのオーグメントと比べるとやや見劣りするかもしれませんが、ジュエル ロータスのクリティカルダメージとダメージ増幅の相乗効果は抜群です。

レジェンドに込めた理念

これで15体いるレジェンドのうち4種類(読み終わる頃には5種類)を紹介し終えました。ではここで、TFTではもうお馴染みになってきた開発トークを少し。

リリース当時と比較すると、現在のTFTはずっと複雑でダイナミックな戦略ゲームになりました。これは超シャープな頭脳を持つタクティシャンの皆さん(アナタのことです)を満足させるべく取り組んできた成果だと言えるでしょう。ゴールド管理、ロールダウン、構成ピボット、あるいは繊細さが要求されるオープンフォート(意図的なラウンド大敗)のような戦略も次々とマスターされ、習熟曲線の上端と平均ラインも年々上がり続けています。私たちはそれに応じるように、"バリエーションの幅"や"解くべきパズルのピース"を増やし、最古参のベテラン勢でも飽きることなく新戦略を構築して新しいコンボを探求できるようにしてきました。具体的には、セット固有ゲーム要素(例:オーグメント、ドラゴン、レディアントアイテム)による検討条件の追加や、複雑な特性(例:A.D.M.I.N.、ガジェッティーン)やチャンピオン(例:「モンスターアタック!」のアフェリオス、「ルーンテラ リフォージ」のライズ)の導入です。

一方で、複雑性やバリエーション数が上昇すると、プレイヤーからは"もっと自分で決められるようにして欲しい"という声が多く寄せられるようになります。その声に対する答えのひとつが今回のレジェンドです。「ルーンテラ リフォージ」ではオーグメント、チャンピオン、アイテム出現仕様、そして地域ポータルが組み合わさることでバリエーションの幅が凄まじく広がっています。また今回は新オーグメントが100個も登場しているため把握するのも一苦労です。レジェンドはそういった部分を支援する役割も担っています。TFTの面白さの核は"毎回展開が違う"という点にありますが、レジェンドはその点を崩すことなくバリエーションの幅をある程度コントロールする手段を提供するものだと言えるでしょう。…"手段を提供する"?なんだか含みのある言い方ですね。コホン、それでは紹介しましょう。英雄感タップリのレジェンドたちに並び立つ、あるがままのTFTを極めしレジェンド…その名はポロ!果たしてポロのオーグメントとはどんなものなんでしょう?ササッと見てみましょう!

ポロ

2-1

3-2

4-2

シルバー

なし:柔軟性の化身たるあなたに事前選択オーグメントなんて無粋ですよね

なし:事前選択オーグメント不要だなんて、どれほどの超頭脳の持ち主なのか

なし:あなたこそ多様性の覇者です

ゴールド

なし:あなたの存在がレジェンドなので、事前選択オーグメントは不要でしょう

なし:少しムリしてる部分もあるのでは?

なし:オーグメント選択では誰の指図も受けない!ということですね

プリズム

なし:対応力の柔軟さでアナタに並べる者などいません

なし:了解、出現オーグメントを絞る機能なんて不要なんですね

なし:なるほど、"配られた手札で勝負するのさ"ってやつですね

そういう流儀の方は、ぜひ真のポロプレイヤーを目指してみてください。それ以外の我々は新セットが生み出す情報の洪水で目眩を起こす前に、オーグメントを少しコントロールするのも良いんじゃないかと思います。少なくともプレイテストではケイトリンにメチャクチャ助けられましたよ!

TFT_SET923_COMMS_PORO-LEGENDS_v001_ALyu.jpg

最後に改めて。レジェンドについては、ライブチーム側でしっかりと注視し続けていきます。レジェンドはセットを通じてバランス調整が必要になる要素であるため、上で紹介したオーグメントの数値にも変更が入る可能性があることはご了承ください。パッチ13.12で「ルーンテラ リフォージ」がリリースされた時、レジェンドは皆さんのプレイスタイルにどんな影響を与えるのか、そしてどんな活用法が見つかるのか?チーム一同、今から楽しみでなりません。


「ルーンテラ リフォージ」は、今までで最も内容が充実したセットになるでしょう。多数の新ゲーム要素、ルーンテラ各地のチャンピオンと特性、冒険の余地はタップリあります。TFT開発チームの話をもっと読みたいよ!というアナタは、Mortの「モンスターアタック!から学んだ教訓」記事もぜひチェックしてみてください。またTwitterでは、今後毎日「ルーンテラ リフォージ」の情報を公開していくのでお楽しみに。あとひとつ。皆さん多忙で日程を覚えておくのも大変だと思うので、こちらのまとめ情報をどうぞ(作ってくれたアーティストに感謝)!

TFT_SET923_COMMS_LaunchInfographic_EN_1920x1080_v003_ALyu_JA.jpg