レコニング:ゲームプレイ紹介
※オリジンやクラス、アイテムは仮名称となりますので、リリース時に変更の可能性があります
この記事では新セット「レコニング」のプレビューをお届けします。「レコニング」を公式発表したのは約一ヶ月前でした。新セットのリリースは嬉しい限りですが、新たな出会いは同時に別れも意味します…というわけで、「選ばれし者」たちに別れを告げる時です。代わりに、「レコニング」では新システム「シャドウアイテム」が登場します。
新システム:シャドウアイテム
黒き霧はコンバージェンスを覆い尽くし、触れるものすべてを悪しき存在へと変えてしまいます。アイテムもその例外ではありません。シャドウアイテムは「レコニング」で登場する新システムで、黒き霧の魔力に侵されたアイテムは通常よりも強化されます…もちろん、それなりの代償はありますが。
シャドウアイテムは2回目以降のドラフトラウンドのほか、「アーマリー」と呼ばれるショップにも登場します。アーマリーはチャンピオンの購入に似た形式で素材アイテムを購入できるショップで、ハイパーロールでも重要な役割を担っており、今後も利用していく予定です。アーマリーとドラフトラウンドを組み合わせれば、プレイヤーの選択により毎試合2~4個のシャドウアイテムの入手が期待できるでしょう。
霧の魔力はすべてを蝕むため、素材にひとつでもシャドウアイテムが入っていると完成するアイテムもシャドウアイテムとなります。先に言っておきますが、シャドウアイテムを2つかけ合わせても普通のアイテムにはなりません。数学の世界の常識は、黒き霧には通用しないのです。アイテムがひとたびシャドウ化すれば、元に戻す方法はありませんが、意に反してシャドウアイテムを入手することは“ほぼ”ないはずです(ドラフトラウンドの運次第では押し付けられてしまうこともあるでしょう)。シャドウアイテムの導入は、プレイヤーの戦略的選択による効果を増幅させることを目的としています。味見程度に留めておきたければ、1つだけ所有することも可能です。しかし、中途半端に手を出すくらいなら、完全に闇を受け入れることをおすすめします。力とは闇の最中にこそ宿っているものですから。
それで、実際の効果は?
シャドウアイテムは正しく扱いさえすれば通常のアイテムより遥かに強力ですが、間違った使い方をすれば、味方チームに害を与える可能性があります。以下に例を示します。
ジークの使者は同じ横列1マス以内の味方に攻撃速度を付与しますが、シャドウ化したジークの使者は味方から攻撃速度を奪うことで装備者を強化します。 |
ラバドン デスキャップは装備者に大量のスキルパワーを与えますが、シャドウ化したラバドン デスキャップは装備者の最大体力を犠牲にしてさらに強力なスキルパワーを与えます。 |
グインソー レイジブレードは通常攻撃で攻撃速度がスタックしていきますが、シャドウ化したグインソー レイジブレードは更なる攻撃速度を与える代わりに、攻撃のたびに最大体力の一定割合を奪っていきます。 |
大きな可能性とリスクを秘めたシャドウアイテムは、うまく扱うことができれば試合を圧倒できます。ドレイヴンが投げる回転斬斧の攻撃速度が増加していく中で受けるダメージを、ブラッドサースターが回復してくれる組み合わせを想像してみてください。なんとも恐ろしいビルドですが…チーム構成まで考えを拡げると、さらに恐ろしい力を手にすることができます。それでは早速見ていきましょう…とその前にお伝えしておきます。この記事ではゲームプレイの内容を紹介しますが、開発段階で改善点が見つかった場合、ここに記載されている内容は変更される可能性がありますし、開発チームとしては常に改善点を探しています。また、「レコニング」には、まだまだたくさんの要素が追加される予定ですので、この記事を参考にしてまずは2、3試合のプレイしてみてください!
フォーガトゥン
ロマンあふれる9体編成。パワースパイクは(3)、(6)、(9)です。特性が発動するとフォーガトゥンのチャンピオンのスキルパワーと攻撃力が上昇し、シャドウアイテムを装備したフォーガトゥンはその効果量が増加します。
この構成では、レベル9ですべてのフォーガトゥンチャンピオンを使用します。
- ヴェイン:ティア1 レンジャー
- ワーウィック:ティア1 ブローラー
- ヘカリム:ティア2 キャバリエ
- スレッシュ:ティア2 ナイト
- ビクター:ティア2 スペルウィーバー
- カタリナ:ティア3 アサシン
- ドレイヴン:ティア4 レギオン
- ライズ:ティア4 アボミネーション + ミスティック
- ヴィエゴ:ティア5 スカーミッシャー + アサシン
フォーガトゥンを使用した構成はシャドウアイテムと組み合わせることでゲーム終盤で活躍しますが、中盤は少し苦しいかもしれません。初盤でなかなか勝てない場合は、コスト1とコスト2のユニットを★2まで上げ、シャドウアイテムを持たせれば安定するはずです。終盤まで持ちこたえたら、アイテムに応じてキャリー方法を考えましょう。剣と弓をたくさん持っているなら、ドレイヴンに任せましょう。涙をたくさん持っているなら、ライズをキャリーにしましょう。ライズのスキルは最初にスキルした後、スキルが強化され1体にスタンとダメージを与えて、その周囲にもダメージを与えることができます。防御アイテムやロッドをたくさん持っているなら、ヴィエゴに装備させて、敵同士を戦わせるとよいでしょう。
ヘリオン
(3)、(5)、(7)でヘリオンユニットの攻撃速度が上昇するほか、ヘリオンユニットが倒されるたびに、そのユニットの非完全な分身である“ドッペルヘリオン”がポータルから出現し、戦いに加わります。
このチーム構成は6体すべてのヘリオンユニットを使用します。
- ジグス:ティア1 スペルウィーバー
- クレッド:ティア1 キャバリエ
- ポッピー:ティア1 ナイト
- ケネン:ティア2 スカーミッシャー
- ルル:ティア3 ミスティック
- ティーモ:ティア5* クルーエル + インヴォーカー
まさにバンドルシティを連想させるチームですね。リロールが要となる構成なので、アイテムは★3のジグスかクレッドに使うものを優先するのがいいでしょう。ヘリオンユニットは全部で6体しかないので、(7)の攻撃速度ボーナスを得るには「ヘリオンエムブレム」を手に入れる必要があります。ヘリオンエムブレムは、金のへらとリカーブボウを組み合わせることで入手できますが、素材のどちらかはシャドウアイテムである必要があります(ちなみに、どちらも通常アイテムだった場合は「レギオンエムブレム」になります)。無事に手に入れることができたら、悪魔のヨードルたちと特性を共有したいチャンピオンに持たせましょう。スペルウィーバーかキャバリエを追加すれば、ジグスかクレッドをさらに強化できます。
ナイトブリンガー
ナイトブリンガー(2/4/6/8)は初めて体力が50%以下になると、最大体力の一定割合分の徐々に減衰するシールドを獲得します。また、このシールドが発動するとナイトブリンガーは追加ダメージを獲得します。
(8)の特性を発動させるためには、すべてのナイトブリンガーを使用する必要があります。
- ブラッドミア:ティア1 リニューワー
- セジュアニ:ティア2 キャバリエ
- リー・シン:ティア3 スカーミッシャー
- モルガナ:ティア3 カヴン + ミスティック
- ヤスオ:ティア3 レギオン
- アフェリオス:ティア4 レンジャー
- ダイアナ:ティア4 ドラゴンスレイヤー + アサシン
- ダリウス:ティア5 ゴッドキング
ナイトブリンガーにはカヴンのチャンピオンと特性を共有するものが多いので、カヴンと組み合わせながら進めることで、うまくこの構成に推移できるでしょう(カヴンについては後ほど詳しくご紹介します)。終盤まで生き残ることができたら、攻撃力上昇アイテムを持たせたアフェリオスのスキルで複数の敵に大ダメージを与えて、ボードを一掃しましょう。この段階になると敵の後衛をかき乱す手段も豊富で、例えばアサシンのダイアナを後衛に飛び込ませてスキルを発動すれば、複数の敵にCC(行動妨害)を与えることができます。最後のピースとなるティア5のダリウスはゴッドキングの特性を持つユニットで、相反する特性に追加ダメージを与えます。ダリウスの場合はリディームド、アイアンクラッド、ヴァーダント、ドラコニック、ドーンブリンガーがその対象となります。
ドーンブリンガー
闇がどれだけ深くても、夜の後には必ず暁が訪れます…というわけで「夜明けをもたらす者」の名を冠するドーンブリンガーを紹介しましょう。ドーンブリンガー(2/4/6/8)は、初めて体力が50%以下になると、最大体力の一定割合を急速に回復します。この体力回復効果が発動すると、味方のドーンブリンガー全員が追加ダメージを獲得します。
ドーンブリンガーのユニットは以下の通りです。
- グラガス:ティア1 ブローラー
- カ=ジックス:ティア1 アサシン
- ソラカ:ティア2 リニューワー
- ニダリー:ティア3 スカーミッシャー
- リヴェン:ティア3 レギオン
- カルマ:ティア4 インヴォーカー
- ガレン:ティア5 ゴッドキング
ドーンブリンガー構成は、特性を共有するチャンピオンと組み合わせることで中盤の試合運びが有利になります。アイバーンはリニューワーとインヴォーカーのシナジーを両方発動させることで、ソラカとキャリーのひとりであるカルマを強化できるので、このチーム構成には欠かせないユニットです。最終段階にたどり着くためには「ドーンブリンガー エムブレム」が必要なので、素材となるムダニデカイロッドと金のへらは見逃さないようにしましょう。他には、ニダリーに回避アイテムを持たせるのもいいでしょう。ニダリーはクーガー形態になると対象の後ろにジャンプして一定の回避率を獲得し、回避が成功するごとに次の通常攻撃で追加魔法ダメージを与えます。ゴッドキングであるガレンは「神なる王」の名の通り、非情に強力なティア5ユニットです。空から召喚した巨大な剣を地面に激突させることで、範囲内の敵にそれぞれの最大体力に応じた大ダメージを与えて魔法防御を低下させます。さらに、与えたダメージ分のシールドを自分に付与します。ガレンはフォーガトゥン、ナイトブリンガー、カヴン、ヘリオン、ドラゴンスレイヤー、アボミネーション、レヴェナントが相反する特性となります。
ここで特性の話は少し休憩して、TFT史上最強のコスト5ユニットをご紹介しましょう。
ケイル:リディームド + ヴァーダント + レギオン
新セットでもケイルが登場します。それも…より強力になって。今回のケイルは数秒ごとにパワーアップし、そのたびにボーナスを得ます。レベルが上がると、ボーナスの効果量も大きくなります。
1回目のパワーアップでは、通常攻撃で追加確定ダメージを与えるようになります。 2回目のパワーアップでは、通常攻撃で対象の周囲に範囲ダメージを与えるようになります。 3回目のパワーアップでは、通常攻撃を7回行うごとに1秒間の無敵状態になります。 そして最終段階では、対象の周囲に剣の雨を降らせ、甚大なダメージを与えます。ここまでケイルを守り抜くことができれば、間違いなくTFT史上で最強のチャンピオンになるでしょう。
ティーモ:クルーエル + ヘリオン + インヴォーカー
皆さんの大好きなティーモも再登場します。ただし、今回彼の力を借りるにはゴールド以上のものを捧げる必要があります。それはなんと…リトルレジェンドの体力。ティーモは体力6で購入することになりますが、普段通り5ゴールドで売却することも可能です。
ティーモは最も攻撃速度が高い敵の周囲に地獄の業火をまき散らし、ボードを阿鼻叫喚の地獄絵図へ変えてしまいます。炎は敵が近づくか3秒経過すると爆発して、敵の攻撃速度を低下させると同時に3秒間かけて魔法ダメージを与えます。
最後に一言だけ忠告しておきます。1vs1の戦いにおいて、ティーモの空腹を決して侮らないように。さもなければ…
さて、次は小規模な特性たちをご紹介していきましょう。今回のセットには2~4体で完結する小規模な特性がいくつかあり、必要数が少なく小回りが利くため、様々なチーム構成に柔軟に加えることができます。
キャバリエ
キャバリエは開戦と同時に対象に向かって突進するインネイトを持っています。また、(2/3/4)体のキャバリエを編成することで、戦闘開始後の4秒間、ダメージ軽減効果を獲得します。
キャバリエのチャンピオンは以下の通りです。
- クレッド:ティア1 ヘリオン
- ヘカリム:ティア2 フォーガトゥン
- セジュアニ:ティア2 ナイトブリンガー
- レル:ティア4 アイアンクラッド + リディームド
カヴン
前述した通り、カヴンは特にナイトブリンガー構成の序盤の補強や派生形としてうまく機能するでしょう。ただし、発動には3体すべてのカヴンを揃える必要があります。特性の効果が発動すると、カヴンたちの中心に最も近いカヴンチャンピオンをリーダーとして選び、50%の増加体力を与えます。さらに、カヴンがスキルを発動させるたびに、マナコストの一部がリーダーのマナとして与えられます。
リーダーに選択できるカヴンのチャンピオンは以下の通りです。
- リサンドラ:ティア1 リニューワー
- ルブラン:ティア2 アサシン
- モルガナ:ティア3 ナイトブリンガー + ミスティック
アイアンクラッド
相手からの物理ダメージに圧倒されているときは、アイアンクラッドをチームに加えましょう。アイアンクラッドは(2/3)で効果を発揮する特性で、攻撃力重視の相手へのカウンターとして多くの構成に組み入れることができます。ミスティックと同じように、アイアンクラッドは味方全員に物理防御を付与します。ちなみに、新セットではそのミスティックも再登場しますよ!
アイアンクラッドのチャンピオンは以下の通りです。
- ノーチラス:ティア2 ナイト
- レル:ティア4 リディームド + キャバリアー
- ジャックス:ティア4 スカーミッシャー
レヴェナント
レヴェナントは倒されても一度だけ復活し、復活後は受けるダメージと与えるダメージの両方が増加します。(2/3)で発動する特性で、レヴェナントの数が多いほど復活時の体力が増加します。
レヴェナントのチャンピオンは以下の通りです。
- ノクターン:ティア3 アサシン
- アイバーン:ティア4 インヴォーカー + リニューワー
- ボリベア:ティア5 ブローラー
今回ご紹介できる内容は以上となります!新たなチャンピオンとチーム構成で皆さんがどのような戦術をみせてくれるのか、今から楽しみにしています。新セット「レコニング」は明日からPBEで利用可能になり、パッチ11.9で正式リリースされる予定です。今回紹介しているのはほんの一部に過ぎないので、残りはぜひその目で確かめてください。それでは、また!