「モンスターアタック!」ゲームプレイ概要
眠らない街、スパチュロポリスへようこそ。いや、モンスターの襲撃により“眠れない”というのが正確かもしれませんが…今回の記事では、新セットに登場する新たな特性やチャンピオンの一部をご紹介します。メカニクスのアップデートやドラゴンランドから学んだ教訓については、リンク先の各記事をお読みください。
「モンスターアタック!」の世界
スパチュロポリスが眠らない街であることは、この街の住人にとってそれほど大きな悩みではありません。実際のところ、モンスターの襲撃はこの街の経済を潤す最大の要因であるからです。建築業、怪獣食品加工業(名物のカニゴット・ラングーンは逸品です)、医療、そしてヒーロー産業の繁栄は、モンスターの襲撃あってのものです。ヒーローは…おっと、ネタバレするところでした。
…そうですね、せっかくなので話しておきましょう。ここはヒーローたちであふれる街です──ロボティックプログラム、動物のような恰好をした自警団、見た目通りの窃盗団、ガジェット好きなお年頃の子供たちでさえ、ヒーローなのです。
嬉しいことに、ヒーロー的な要素以外にも、モンスターのように恐ろしい「脅威」という特性が用意されており、「モンスターアタック!」にユニークかつ柔軟性の高いひねりを加えています。とはいえ、特性の本質を根本から否定する「脅威」特性については、先週投稿したメカニクスについての記事でご紹介していますので、ここで多くは語りません。
スターガーディアン
スパチュロポリスの「スターガーディアン」(3/5/7/9)は、自分たちこそ街の中心であると信じています。素敵な衣装と優雅な振る舞い…まぎれもなく、この街で最も人気のスーパーヒーローです。ただ、ガーディアンたちがスパチュロポリスと自分たちの評判、どちらを大切にしているのかというと、正直微妙なところです。
その過剰な自信が混ざりあい、チームワークと勇気ある言葉で一つとなったとき、「スターガーディアン」は爆発的な力を発揮します──つまりは、特性発動人数に応じて追加マナを獲得できます。「スターガーディアン」をたくさん配置して、マナを生成するオーグメントやアイテムをうまく活用すれば、触手をくねらせるスクインクよりも速くスキルを連発することができます。
スターガーディアン
- ラックス(ティア1):スペルスリンガー
- レル(ティア2):ディフェンダー
- ユーミ(ティア2):マスコット、ハート
- カイ=サ(ティア3):レコン
- ニーラ(ティア3):デュエリスト
- エコー(ティア4):プランクスター、イージス
- タリヤ(ティア4):スペルスリンガー
- シンドラ(ティア5):ハート
最も強力な「スターガーディアン」であるシンドラと、チームの愛すべきネコであるユーミは、「ハート」(2/4/6)という共通の特性を持っています。彼女たちを組み合わせてこの特性を発動すると、「ハート」チャンピオンがスキルを使用するごとに、チーム全体の魔力が戦闘終了まで増加していきます。「スターガーディアン」はスキルを頻繁に発動できるので、「ハート」特性を持つシンドラとユーミを一緒に配置すれば、その力を遺憾なく発揮できるでしょう。また、シンドラのスキル「ダークフォース」は、オーブ(マルチと呼んだ方が馴染み深いかもしれません)の中にベンチのユニット1体を閉じ込めて、最も近い敵に投げつけ、対象にノックアップと魔法ダメージを与えます。その後、オーブから飛び出したユニットに少量のシールドを付与します。このユニットは特性による影響は受けませんが、マルチの中に閉じ込められ、敵に容赦なく投げつけられたことで、精神的ショックは受けるかもしれません。
ガジェッティーン
ガーディアンとしては若すぎますし、その見習いプログラムに参加することにも無関心な「ガジェッティーン」(3/5)は、どのユニットにも装備できるランダムな改造武器を各ラウンドで生成します。これらの武器は、幼い子供の感情のように爆発的な力を秘めています。ただ、飽きっぽいところも似ており、2ラウンドで壊れてしまいます。
ガジェッティーン
- ルル(ティア1):ハート
- ポッピー(ティア1):ディフェンダー
- アニー(ティア2):OXフォース、スペルスリンガー
- ゾーイ(ティア3):プランクスター、ハッカー
- ヌヌ(ティア5):マスコット
アハハハハ!ヌヌ&ウィルンプは、雪玉を転がしならがボード中をゆっくり移動します。その間、接触したすべての敵に魔法ダメージを与えて、毎秒マナを獲得します。マナが一定量に達すると、ヌヌ&ウィルンプは雪玉を大きく成長させ、スピード、範囲、ダメージが増加します。また、ヌヌ&ウィルンプは2つ目の特性である「マスコット」(2/4/6/8)の効果により、倒されてからもチームをサポートすることができます。「マスコット」チャンピオンは倒されると、マップの脇に退却してチームを応援し、体力自動回復効果を与えてくれます。この効果は応援している「マスコット」1体ごとに増加します。また、この応援団の代表として、生き残っている「マスコット」は2倍の体力自動回復効果を受けられます。
レーザーコープ
すべてのヒーローが輝ける陽気な若者というわけではありません。「レーザーコープ」(3/6/9)に華やかさはないかもしれません。ですが、彼らにはドローンテクノロジーと、いかなる代償を払っても「脅威」を食い止めるという意志があります。「レーザーコープ」のエージェントは、攻撃中の対象に魔法ダメージを与える戦闘用ドローンを持っています。ただし、このドローンは特定のエージェントに忠誠や愛着があるわけではないのでご注意を。ドローンの所属はあくまで「レーザーコープ」であり、現在の所持者がデスした際は、最も近くにいる別のエージェントに割り当てられます。「レーザーコープ」はスパチュロポリスを守るためだけに、モンスターと戦っているのではありません。この企業の関心は、あくまでも監視用テクノロジーです。それもスパチュロポリスを守るためとは言えますが…
レーザーコープ
- アッシュ(ティア1):レコン
- レネクトン(ティア1):ブローラー
- ヤスオ(ティア2):デュエリスト
- セナ(ティア3):ショアショット
- セジュアニ(ティア4):ブローラー
- ゼド(ティア4):デュエリスト、ハッカー
- モルデカイザー(ティア5):エース
「レーザーコープ」は、再登場となる「ブローラー」と「デュエリスト」のコンボ、あるいは新特性の「レコン」、「ショアショット」、「ハッカー」のコンボなど、様々な組み合わせに対応しています。これらのサブ特性はどれも(2)で発動可能なので、「レーザーコープ」を構成の主軸にしつつ、少人数で発動可能なサブ特性を必要に応じて利用することが可能です。ただし、この構成でモルデカイザーが持つ「エース」(1/4)を利用する場合は注意が必要です。モルデカイザーのみを使うか、4体の「エース」を全員使わないと、この特性は利用できません。「エース」が1体の場合、モルデカイザーは最大体力の15%を下回る敵にダメージを与えると、トドメを刺します。4体の「エース」が全員いる場合、「エース」ユニットは最大体力の30%を下回る敵にトドメを刺します。
モルデカイザーのスキルである「スカイライン」は、ボードをこの企業の領域(いえ、ライアットのことではありません)に移動させます。そして魔法防御を低下させてから、文字通り建物を盤面に叩きつけ、範囲内にいるすべての敵に魔法ダメージを与えます。
A.D.M.I.N.
Automatic Defense Mechanism for Immediate Neutralization(即時制圧用自動防衛メカニズム)の名の通り、「A.D.M.I.N.」(2/4/6)は街の危機的状況に応えるための能力を持っています。この特性を発動させると、「A.D.M.I.N.」のプログラムに必要な条件と効果のペアを選択できるようになります。「A.D.M.I.N.」チャンピオンを自分のスーパー部隊に追加すると、選択済みの条件に対する効果を追加設定することができます。各効果は発動の難易度と頻度に応じて、バランスが取られています。そのため、組み合わせて使うことができない条件と効果のペアも存在します。条件と効果の一覧は以下になります。
条件
- スキルを使用すると
- 通常攻撃3回ごとに
- 敵が倒されると
- 体力が40%未満になったとき
- 戦闘開始時に
- 5秒ごとに
- 戦闘開始時にチーム全体が
- 5秒ごとにチーム全体が
効果
- スタック可能な魔力を獲得する
- スタック可能な攻撃力を獲得する
- マナを獲得する
- 最大体力の一定割合にあたるシールドを獲得する
- 一定確率でゴールドをドロップする
- 攻撃速度を獲得する
- 体力を回復する
- 恒久的な最大体力を獲得する
A.D.M.I.N.
- ブリッツクランク(ティア1):ブローラー
- カミール(ティア2):反逆者
- ルブラン(ティア3):スペルスリンガー、ハッカー
- ソラカ(ティア4):ハート
プログラムを駆使して、敵を速やかに排除しましょう。
シビリアン
恐怖は単なる感情に過ぎませんが、勇気は行動を伴います。「シビリアン」はその行動を起こした一般市民です。とっても勇気が湧いてきますよね?それこそが、この特性の能力です。「シビリアン」(1/2/3)が生存していると、彼らを守るべく味方全員が奮起し、数秒ごとにマナを獲得しながら必死に戦います。マナの獲得量は、生存している「シビリアン」の数が多いほど増加します。
シビリアン
- ガリオ(ティア1):マスコット
- シヴィア(ティア2):ショアショット
- ジャンナ(ティア5):予報士
あるときはヒーロー、あるときは社会人…そんなうまい話はまずありません!ですが、「シビリアン」チャンピオンたちは別です──ガリオとシヴィアはライバル関係にある飲食店で働いており、ジャンナはスパチュロポリスで人気の「予報士」です。現実世界の気象予報士と違い、ジャンナの予報はいつだって正確です。なにせ、彼女は「天気予報」の自動効果で、試合ごとに天気を選択できるのですから。ジャンナはそのときの天気に応じて、自身および周囲のマスにいる味方に下記のバフを付与します。
天気予報
- 雨:戦闘開始時に、一定量(10/15/30)のマナを獲得する
- 晴れ:6/6/60秒間、耐久値250/350/3000のシールドを獲得する
- 強風:5秒ごとに攻撃力と魔力を5/10/50増加させるバフを獲得する
アンダーグラウンド
「A.D.M.I.N.」の仇敵であるこの電子戦と強盗のプロたちは、いつも次の大きなヤマを計画しています。「アンダーグラウンド」(3/5)の特性が発動すると、彼らは強盗に動き出し、他のプレイヤーに勝利したときはもちろん、敗北したときにも計画を進行させます。プレイヤーは定期的に、彼らが狙っていた戦利品を獲得するか、より価値のある戦利品を狙ってそのまま試合を続けるか、選択することになります。戦利品を獲得した場合は、次の強盗計画が開始されます。捕まるまでにどれだけの戦利品を奪えるか…それはあなた次第です。
アンダーグラウンド
- ケイル(ティア1):デュエリスト
- エズリアル(ティア2):レコン
- ヴァイ(ティア2):ブローラー、イージス
- ソナ(ティア3):スペルスリンガー、ハート
- サミーラ(ティア4):ショアショット、エース
「アンダーグラウンド」チャンピオンたちをヒーローと呼ぶのは難しいですが、彼らが盗むのはより大きな善のため、あるいは「レーザーコープ」により大きな損失を与えるためと言われています。私がおすすめする「アンダーグランド」のプレイ方法は、それなりに戦利品を入手したら、「脅威」中心の構成に移行することです。サミーラをキャリーとして活用したい場合は、そのまま「アンダーグラウンド」のメンバーを残しつつ、「エース」4体の構成に移行して、トドメを刺せる体力割合を上げるというプレイも可能です。
メカ: プライム
全機発進!TFTギャラクシーで大人気だった「メカパイロット」特性が、「メカ: プライム」として帰ってきました。「メカ: プライム」ではプライムセレクターを使って、チームを率いるメカ司令官を指定できます。指定されたチャンピオンは「プライム」となり、最も近くの「メカ: プライム」ユニット2体と合体して、その攻撃力と体力の一部を獲得します。チームを勝利へ導く合体パワーを持ったチャンピオンは以下になります。
メカ: プライム
- ウーコン(ティア1):ディフェンダー
- ドレイヴン(ティア2):エース
- ジャックス(ティア3):ブローラー
- セト(ティア4):ディフェンダー
- レオナ(ティア5):反逆者、イージス
レオナのスキル「デウス エクス マキナ」は、攻撃中の対象をロックオンして軌道レーザーを発射し、大量の魔法ダメージを与えます。レーザーは対象の周囲にいる敵にも命中しますが、ダメージは大幅に低下します。レオナはこの軌道レーザーを、対象か自身がデスするまで発射し続けます。魔力系の近接攻撃キャリーであるレオナには、タンク系アイテムと固定魔力を付与するアイテムを組み合わせて持たせると良いでしょう。「アイオニック スパーク」も、タンクとして前線を維持するのに大きな助けとなるはすです!
ご覧のとおり、スパチュロポリスはヒーローたちで溢れており、今回ご紹介したのはほんの一部に過ぎません。この他にも紹介していない特性やチャンピオン、メカニズムは多数ありますが、それについてはTFT史上最もハンサムで才能あふれるヒーローである、某ライターが記事にしています。彼が書いたセット固有要素の概要と、Mortによるドラゴンランドから得た教訓もぜひお読みください!また、忙しいスケジュールのなかで日程を覚えておくのは難しいでしょうから、アーティストにお願いして以下のモックアップを作成してもらいました!