チームファイト タクティクス パッチノート13.5
ミッドセットアップデート前最後のパッチ13.5がリリース!やや過剰な活躍を見せていたオーグメントとチャンピオンに調整が入っています。
システムは変わってしまうかもしれない。でも僕だけは、いつだって君のそばにいるよ…。
ミッドセット前最後となる今パッチでは「プレイ感の大改善」を目標に掲げ、アイテムおよびヒーローオーグメントの出現仕様に大規模な変更を実施しています。その2点以外では、基本的に「グリッチド アウト!」のリリースに向けた準備に注力しているため、通常よりも軽めのバランス調整に留まっています。また今パッチではモバイル版の人気機能「チームプランナー」がPC版リリースされるほか、32-bit版クライアントの廃止に関するお知らせもあります。どちらもお見逃しなく。
また今回の大規模なシステム変更と同じくらい、「グリッチド アウト!」で導入されるシステム/ゲームプレイ要素の詳細を知りたいという方もたくさんいらっしゃることでしょう。ご安心ください!これでもこっちでも、あるいはこちらやココでもバッチリご覧いただけます(全部同じリンクですけどね)。
Jonathon “More Synergy” Stebel
Rodger “Riot Prism" Caudill
Riot “Riot Mortdog" Mortdog
パッチハイライト
システム変更
アイテム出現仕様の全面的な見直し
要約:同一試合中におけるプレイヤー間の平等さを維持しつつ、試合ごとのアイテム出現パターンを最大化するため、アイテム出現仕様(いつ、何を、何個などを制御する戦利品分配システム)を変更しました。
リワークする理由:実は最後にアイテム出現仕様を変更したのはリリースセットだったパッチ9.18の頃で、じつにチャンピオン複製器(当時の名称は「ニーコが助ける!」)の導入と同時でした。そして導入以後は長い間(約8セット)、細かな数値調整のみが続けられていました。しかし、上位層(および平均的)プレイヤーのシステム理解度が深まり、プレイ技術が高まってきたことで、TFTの競技性を最大限維持していくためにはアイテム出現仕様全体のアップデートが必要であることが明白となりました。今回導入した変更の多くはプロシーンを意識したものですが、「プレイ感の改善」という面ではすべてのスキル帯で実感していただけることでしょう。
具体的な手法:旧来のアイテム出現仕様では、アイテムはロビー(いわゆる「卓」)全体でランダムに選択されており、各プレイヤーは若干異なる戦利品を入手していました。新たな仕様ではフェアネス向上を目指し、プレイヤー間の戦利品の価値を一層公平にし、同時にTFTのカギでもある「順応力」が試されるバリエーションの幅も維持しています。たとえば今後は、ウルフ直後の時点で素材アイテムを7個所持しているプレイヤーがいる場合に、別のプレイヤーが3個しか持っていない(4個少ない)ような状況は発生しなくなります。またボーナスオーブ(ゴールドやチャンピオンなどを含むオーブ)の価値を算出する際には、個数ではなく中身の有用性で評価するように変更したため、今後はロビー内の全員がほぼ同価値のボーナスオーブを入手することになるでしょう。さらに入手アイテム数が相対的に少ない場合(ただし最大でも1~2個です)は、それを補うボーナスオーブが出現し、従来よりも公平性が大きく改善します。
そして今後はステージ1-2で必ずボーナスオーブが1個出現します。これでステージ1-3のショップで購入するユニットの幅が増えるため、序盤戦を自らの判断に基づいて進めていけるようになります。ステージ1-4のPvEラウンドの最後に6ゴールドがドロップして苦い顔をしていた時代は過去となるわけです!
- ボーナスオーブ1個を毎回必ずステージ1-2で入手する。
- 試合中の全時間帯を通じ、他のプレイヤーとの素材アイテム入手数の差は2個を超えない。また、個数差は1ステージ以内に解消される。この場合、入手個数の少ないプレイヤーは不利を補うためのボーナスオーブを入手する。
- 今後、ボーナスオーブの価値算出時にはオーブの数でなく内容の価値が考慮される。
- 新しく独自性の高い内容の戦利品バリエーションが登場する。
ヒーローオーグメントの出現仕様
要約:4回になったヒーローオーグメントのリロール回数を最大限活用できるようにするため、ヒーローオーグメント出現仕様の明確性・シンプルさ・精度を改善します。
変更に至った経緯:ヒーローオーグメントシステムのリリース時には、まだ何がシステムの弱点なのかが見えづらい状態でした。しかしリロール回数を4回に増加したことでシステムの抱える欠点が明らかになり、結果として多くのプレイヤーが「想定していた戦略が取れない」と感じるフラストレーションを経験することになりました。具体例でいえば、アンダーグラウンド特性が発動しているのにサミーラのオーグメントがまったく引けないなどのケースです。そこで今回はシステムの奥深くまで精査して改善を試みました。併せて、具体的な手法についても明確・具体的に説明していきます。
具体的な手法:特定オーグメント(サミーラのサポート系オーグメント、ソナ/ジャンナのオーグメント)の出現条件に関する一部の問題はパッチ13.4で修正済みです。現在は全ヒーローオーグメントが正しく特性と紐付けられた状態であるため、想定した通りのヒーローオーグメントが表示されるようになっています。
発動特性反映オーグメント枠:続いては新しいシステムについて。ステージ2-1では引き続き、完全にランダムなヒーローオーグメントが出現しますが、ステージ3-2/4-2ではよりプレイヤーの戦略に適ったヒーローオーグメントが出現するようになります。まず、オーグメント選択の3枠目はサポート系専用でなくなります(従来の仕様ではキャリー系オーグメントを引くのが極めて困難/不可能になるケースがありました)。次に、ヒーローオーグメントに「特性の書」と似た出現条件が設定されました。今後は発動中の特性の種類が多くなるほどヒーローオーグメントのランダム選択数が減ります(詳細については下記をご覧ください)。「発動中」にカウントされる特性は脅威、エース、アーセナルなどを含むすべてです。たとえば、フィドルスティックスとアフェリオスの2体だけを盤上に出している場合、発動中の特性は3個とカウントされます。
- 発動特性反映オーグメント枠の数は発動中の特性数(脅威やエースも含む)に応じて決まり、リロール時にも「枠数」は維持されますが、位置や内容はリロールごとに変わります
- 発動中特性0個 ⇒ 発動特性反映オーグメント枠0個
- 発動中特性1個 ⇒ 発動特性反映オーグメント枠1個
- 発動中特性2個 ⇒ 発動特性反映オーグメント枠2個
- 発動中特性3個以上 ⇒ 発動特性反映オーグメント枠3個
- 3枠目はサポート系オーグメント専用でなくなりました
- 脅威特性を発動させている場合、脅威オーグメントが出現しやすくなりました
- ステージ3-2/4-2のヒーローオーグメント選択で、出現ユニットのコストが揃うことがなくなりました(例:2/2/2、3/3/3、4/4/4、5/5/5)
- ステージ4-2で3コストユニットのヒーローオーグメントが出現する確率を下げました
- ステージ4-2のコスト別ヒーローオーグメント出現率:65/30/5 ⇒ 40/55/5
- ステージ2-1で2コストユニットのオーグメントが3コストに上がる確率:15% ⇒ 5%
大型変更
ミッドセットアップデート前の最終パッチということで変更数は全体的に少なめですが、影響力は大きなものばかりです。
特性
ブローラーのムキムキ度が少しアップ。上位ティアでの増加体力が上昇しました。
アンダーグラウンドの報酬に全体的な調整が入り、金庫破りの報酬価値が低レベル帯で下がり、高レベル帯で上がりました。特にレベル7の金庫破りの報酬は、その労力に見合った豪華さです。
- ブローラー - 増加体力:20/45/70/99% ⇒ 20/45/75/110%
- ガジェッティーン - アイテムごとのダメージ増加率/被ダメージ軽減率:3/12% ⇒ 3/10%
- アンダーグラウンド:金庫破りレベル1/2/3報酬の平均価値が低下
- アンダーグラウンド:金庫破りレベル4/5/6/7報酬の平均価値が上昇
ユニット:ティア1
アッシュは「モンスターアタック!」で戦闘経験を積んで集中力が長く続くようになり、「レンジャーフォーカス」の効果時間がなんと1秒も伸びました!
- アッシュ - 「レンジャーフォーカス」効果時間:4秒 ⇒ 5秒
- ブリッツクランク - 攻撃力:50 ⇒ 65
- ブリッツクランク - マナ:45/90 ⇒ 40/80
ユニット:ティア2
アンガルド!アンガルド!フィオラの火力が全★レベルで上昇です。
- フィオラ - 攻撃力:50 ⇒ 55
- フィオラ - 「アンガルド!」攻撃力反映率:225/225/235 ⇒ 250/250/260%
- ヴァイ - 「ケンカの作法」シールド量:275/350/450 ⇒ 270/330/400
- ヤスオ - マナ:0/90 ⇒ 0/80
ユニット:ティア3
ニーラの回復力が低下。特に★2、3で顕著です。
- ニーラ - 「アポテオシス」回復量:250/300/400 ⇒ 235/270/330
ユニット:ティア4
オレリオン・スロウルという感じでしたからね…ついに攻撃速度が少し上がりました。
- オレリオン・ソル - 攻撃速度:0.7 ⇒ 0.75
ユニット:ティア5
ジャンナの「ツイスター!」の強さはCC要素から火力へ。また強風時のステータス上昇速度がやや穏やかになりました。
- ジャンナ - 「ツイスター!」ダメージ:50/75/1000 ⇒ 65/95/1000
- ジャンナ - 「ツイスター!」スタン効果時間:1.25/2/10秒 ⇒ 1.25/1.5/8秒
- ジャンナ - 予報士(特性) - 強風 - 5秒毎の攻撃力&魔力上昇量:10/20/99 ⇒ 8/15/99
- シンドラ - 「ダークフォース」ダメージ:100/300/2000 ⇒ 250/375/2500
- シンドラ - 「ダークフォース」スタン効果時間:1/1/8秒 ⇒ 1/1.5/8秒
- アーゴット - 攻撃力:70 ⇒ 65
- アーゴット - マナ:100/175 ⇒ 75/175
アイテム
インフィニティ フォースからクリティカル率が削除され、インフィニティ具合がやや減少。一方、各種レディアントアイテムには「強すぎないけれどしっかり強い」状態を目指す大小さまざまなバランス調整が入っています。
- アークエンジェル スタッフ - 戦闘開始時の増加マナ:15 ⇒ 30
- クイックシルバー - 行動妨害無効の効果時間:15秒 ⇒ 18秒
- ラピッド ファイアキャノン - 攻撃速度:50% ⇒ 55%
- インフィニティ フォース - クリティカル率:25% ⇒ 0%
- チェーンソード ブラッドサースター(ガジェッティーン) - 攻撃力:10% ⇒ 30%
- チェーンソード ブラッドサースター(ガジェッティーン) - オムニヴァンプ:20% ⇒ 25%
- アーフエンジェルスタッフ(レディアント) - 戦闘開始時の増加マナ:15 ⇒ 30
- アーフエンジェルスタッフ(レディアント) - 初期魔力:40 ⇒ 50
- 祝福のブラッドサースター(レディアント) - 攻撃力:30 ⇒ 40
- 祝福のブラッドサースター(レディアント) - オムニヴァンプ:35% ⇒ 40%
- 祝福のブラッドサースター(レディアント) - シールドの最大体力反映率:35% ⇒ 40%
- ローズソーンベスト(レディアント) - 物理防御:160 ⇒ 120
- ウィルブレイカー(レディアント) - 攻撃力&魔力:30 ⇒ 40
- フィスト オブ フェアネス(レディアント) - 攻撃力&魔力:40 ⇒ 50
- ゼニスエッジ(レディアント) - 攻撃力:50 ⇒ 55
- ターゴンプライムのロケット(レディアント) - 体力増加量:200 ⇒ 125
- ラピッドライトキャノン(レディアント) - 攻撃速度:75% ⇒ 99%
- 巨人の誓約(レディアント) - 基本物理防御:20 ⇒ 30
- 巨人の誓約(レディアント) - 基本攻撃速度:10% ⇒ 30%
- ジ=ロット インビテーション(レディアント) - 体力反映率:200% ⇒ 180%
ヒーローオーグメント
ヒーローオーグメントの出現仕様については先述の通り大きな変更を入れましたが、一部のヒーローオーグメントにはそれに加えて微調整を加えました。これで他のヒーローオーグメントとの格差も縮まるでしょう。
- カミール - 「アダプティブディフェンス」シールドの攻撃力反映率:600% ⇒ 500%
- ドレイヴン - 「リーグ・オブ・ドレイヴン」増加攻撃力:35% ⇒ 25%
- ソラカ - 「インフューズ」5秒毎のマナ回復量:15 ⇒ 20
- ザック - 「ブッ飛びスライム」スタン効果時間:3秒 ⇒ 4秒
- ヌヌ - 「迫りくるボール」初期増加魔力:20 ⇒ 15
オーグメント
もちろんヒーロー以外のオーグメントもバランス調整の対象です。前パッチはプリズムティアの紋章系オーグメントがやや強力すぎる状態になっていたため、紋章と共に付与されるアイテムを完成アイテムから素材アイテムに変更しました。これで「引いたら絶対に選ぶ」状態が緩和され、他のプリズムオーグメントも選択肢に入ってくるでしょう。
- AFK - 獲得ゴールド:20 ⇒ 18
- 特別製 II - 体力:175/225/275/325 ⇒ 190/245/300/355
- 特別製 III - 体力:250/350/450/550 ⇒ 270/380/490/600
- サイバネティック シェル I/II/III - 物理防御:20/30/50 ⇒ 30/40/60
- 放電 III - ダメージ:100/135/170/205 ⇒ 115/155/195/235
- ギャンブラー - ゴールド:3 ⇒ 5
- ルーデン エコー III - ダメージ:80/115/150/185 ⇒ 90/130/170/210
- 金のタマゴ - 孵化までの基本ターン数:10 ⇒ 11
- アニマ部隊のクラウン - 付与アイテム:プロテクターの誓い ⇒ 女神の涙
- プランクスターのクラウン - 付与アイテム:モレロノミコン ⇒ ジャイアント ベルト
- ガジェッティーンのクラウン - 付与アイテム:アイオニック スパーク ⇒ ネガトロン クローク
- レコンのクラウン - 付与アイテム:ハンド オブ ジャスティス ⇒ リカーブ ボウ
- スペルスリンガーのクラウン - 付与アイテム:ハンド オブ ジャスティス ⇒ 女神の涙
ユーザーインターフェース
チームプランナー
モバイル版プレイヤー御用達の「チームプランナー」機能がついに世界中のPCプレイヤーの手にも!チームプランナー上に5コストユニットばかり並べてもショップの出現率は上がったりしませんが…願掛けするのは個人の自由です。
- チームプランナーは、試合開始前にTFTのホームタブで「マッチメイキング」ボタンの右側に表示されるヘルメットアイコンをクリックすると利用できます。
- ドリームチーム(あるいはネタチーム)を試作・保存・研究した後は、
- 試合中に同じアイコンを押せば内容を参照できます。
32-bit版クライアントの廃止
32-bit Windows OSのサポートは2023年4月5日をもって終了します。同日以後に『リーグ・オブ・レジェンド』および『チームファイト タクティクス』をプレイするには、64-bitバージョンのWindowsが必要になります。詳細については必要動作環境をご確認ください。廃止されるとどうなりますか? また、何かする必要がありますか?
すでに64-bit版のOSとハードウェアを利用しているプレイヤー(全プレイヤーの99.9%)は、32-bit版のサポートが終了しても影響はなく、特別に何かする必要もありません。ですが、32-bit版のOSを利用している場合、パッチ13.7よりクライアント内で、“将来的に使用しているPCではクライアントが機能しなくなる可能性がある”という旨のメッセージが表示されるようになります。32-bit版OSのサポートが完全に終了する際には、事前にパッチノートとランチャー内で告知していく予定です。しかしながら、将来的にはLoLのプレイに64-bit版OSとそれに対応したハードウェアが必須となります。
LoLの32-bit版クライアントを廃止する理由は?
過去にXPやVistaのサポートを終了した際と理由は同じで、定期的に新コンテンツをリリースしながら、古いハードウェアの要件を満たし続けるには、開発においても、そのテストにおいても、大きな投資が必要となります。こうした障壁を排除することで、新機能をさらに革新的なものにし、プレイヤーに魅力ある体験を提供し続けることが可能になります。今回の移行によって、皆さんにお伝えできるほど直接的に何かが改善されるわけではありませんが、これはLoLとTFTの将来に向けた継続的な投資につながっていきます。
バグ修正
- ハカリム:敵のボードでの戦闘中にターゲット不可になるように修正
- ハッカー:対象指定不可のユニットをターゲットしないように修正
- ジャックス:スペルスリンガー特性を持たせた場合でも強化攻撃が適切に発動するように修正
- マスコット:応援中のマスコットにはアイテムを装備させられないように変更
- ガジェッティーンのクレスト/クラウン:2-1以外のステージで選択肢に出現しないように修正(ガジェッティーン特性を発動させている場合は除く)
- ヌヌ:「迫りくるボール」(キャリーオーグメント)が正しい量の魔力を付与するように修正
- プランクスター:近接タイプのプランクスターユニットが他ユニットに囲まれた状態でプランクスター特性を発動させた際、隅のマスへ飛び込まないように修正
- アーゴット:★3アーゴットの「引き波」の魔法ダメージ%を正しい値(75%)に修正
- A.D.M.I.N.:一部のゴールド出現効果のゴールド出現率が高すぎたバグを修正
- 悪党のグローブ:既にアイテムを装備しているユニットに装備させられていたバグを修正
- ヴァイ:物理防御低下量がツールチップ表示値を反映していなかったバグを修正
- エコー/ラックス/ルル:スキルのツールチップにダメージタイプの表記を追加
- レオナ:★2レオナのスキルによる範囲攻撃ダメージを正しい値に修正
- ヌヌ:ゼファーの効果を受けた時に正しく対象指定不可状態になるように修正
- ジンクス:スキルのメイン目標が大きすぎた場合に、周辺ユニットをスタンさせないことがあった問題を修正
- ミス・フォーチュン:「バニーマーセナリー」オーグメントのシールドVFXが、エフェクト終了時に消えていなかった表示上のバグを修正
- アーゴット:フィオラの「OXの活力」オーグメントの効果を正しく受けられるように修正
- オレリオン・ソル:「絶滅イベント」オーグメント取得時、「流星雨」のビジュアルが正しく大型化していなかったバグを修正
- その他軽微なテキストバグを修正
- 寡黙な沈黙の帳(ガジェッティーン):体力の上昇量を正しい値(250)に修正