チームファイト タクティクス パッチノート14.9
新アーティファクト20種と新サポートアイテム5種の追加、そしてシステム変更とバランス調整。パッチ14.9は見どころ満載!
構成発明者の皆さん、どうも!
さてさて、今回は大型パッチです。いつものバランス調整以外にも新アーティファクト20個と新サポートアイテム5個が追加され、さらにシステム変更もいくつか実施されています。これほど大きなパッチとなると、いっそセット名も「インクボーン フェーブル:リフェーブル」や「シン・インクボーン フェーブル」、あるいは「インクリボーン フェーブル」とかに改名したほうが良いかもしれません…いや、それは言い過ぎですね。はい、ではさっそく内容を見ていきましょう!
Rodger "Riot Prism" Caudill
ミッドパッチアップデート
5月2日(太平洋標準時)
この週半ばでのBパッチは、ゴースト特性を意図以上に大幅弱体化していたバグの修正を主目的としていますが、それ以外にも2点の簡潔なナーフを実施しています。
チャンピオン
近接ユニットの無効化と盤面強化を同時に行うリサンドラは対戦時のフラストレーションが高いチャンピオンです。彼女自身も成績(勝率データ)こそ首位ではないものの、その影響力は間違いなく最上位(最終盤面での起用率1位)で、うまく配置したときには敵近接キャリー/ソロ前衛構成を完封しています。
そこで今回のナーフでは、「暫定的な対処」としてスキル2回目発動を大幅に遅くし、対戦時のフラストレーションを低減しました。なお、スキル自体を対象とする大がかりな変更はパッチ14.10での導入を予定しており、この時にはスキルを「近接無効化要素」たらしめている部分を解決しつつ、コスト5としての満足感を維持したいと考えています。
- リサンドラ - 最大マナ(ナーフ):40/100 ⇒ 60/120
アーティファクト
大半の新アーティファクトは比較的バランスの良い状態でリリースできましたが、ひとつだけ超越的な強さを示していたものがありました。
- 超越のタリスマン - 基本体力:400 ⇒ 300
- 超越のタリスマン - ダメージ増加量:150% ⇒ 120%
- 超越のタリスマン - 発動までの時間:18秒 ⇒ 22秒
バグ修正
- ゴーストの亡霊による追加ダメージが、非ゴースト特性ユニットの攻撃でも発生するように修正
- 呪いの刃を一時的に無効化(注:パッチ14.9の処置ですが、リリース直前にバグが発見されたことで急遽無効化したため、パッチノートに記載されていませんでした)
パッチハイライト
Vanguard
パッチ14.9は、ライアットゲームズの独自のチート対策システムであるVanguardがPCクライアントに実装されます。今後はスクリプト、ボット、そしてチートのない公平なプレイ環境を実現するために、Vanguardが懸命に働いて積極的なチート対策を行ってくれます。今回の主な対象はLoLですが、今後はTFTでもチート対策が必要になる可能性があるため、長期的にはTFTにとっても有益な施策となるでしょう。LoLのVanguard導入の背景については、詳しく説明したブログを公開していますので、こちらをご覧ください。長いブログですが、グラフを用いて丁寧に解説しています。
皆さんが引き続きLoL(およびPC版TFT)を楽しむために必要なことはいたってシンプルです。Vanguardをインストールするだけ。まだVanguardをインストールしていない場合は、RiotクライアントかLoLを起動する際にインストールが促され、その後システムの再起動でVanguardが有効になります。Vanguardが有効でないと、ゲームのプレイや対戦待ちができなくなりますのでご注意ください。
万が一、問題が発生した場合は、Vanguardのトラブルシューティングを記載したサポート記事をご確認ください。
DirectX 9のサポート終了
パッチ14.9において、LoLとTFTはDirectX 9のサポートを終了します。ゲームの安定性とパフォーマンスを維持するために、あまり多くのプレイヤーが利用していない古いハードウェアやソフトウェアへの対応を終了させる必要があります。現在もDirectX 9を利用している場合、このサポートが削除された時点で、ゲーム内でこのオプションが自動的に無効になります。ハードウェアの互換性の問題でDirectX 9を利用している場合は、今後もプレイし続けられるように、できる限り早くデバイスをアップグレードすることを推奨します。
DirectXを最新バージョンにアップデートする方法や、DirectXに関するトラブルシューティングの情報については、公式のサポート記事をご覧ください。(このリンクでDirectXのセクションに直接リダイレクトされるはずですが、機能しない場合はスクロールして該当セクションをご覧ください)
システム
システムは変わる。でも僕だけは、いつだって君のそばにいるよ…
プレイヤーダメージ
パッチ14.8で実施したプレイヤーダメージの変更はダメージ計算のシンプル化を目的としたものでした。しかし結果的には、プレイヤーダメージが下がりすぎ、試合時間長が許容レベルをやや超えるほど長くなっていました。そのため今回は、ステージ4~6での敗北ダメージを上昇させ、試合時間長を調整しています。将来的には、ダメージを追加で2~3上昇させる可能性もありますが、ひとまず今回は軽めに留め、序盤戦の苛烈化よりも終盤戦の盤面(以下数項を参照)に意識を注いでいきます。
- ステージごとのダメージ:0/2/5/7/9/11/17/150 ⇒ 0/2/5/8/10/12/17/150
レベルアップの必要コスト
現状はコスト4の★★★完成頻度が高くなりすぎており、それ以外の手段では1位を狙うのが難しくなっています。そこで、今回は(多くのプレイヤーがコスト4の★★★を狙う)レベル9到達に必要なコストを上げ、ユニット集めにかけられるゴールドを絞りました。さらに、ショップ出現率と遭遇にも調整を加えています(詳細は次項以降を参照)。そして最後に、レベル10到達のコストを4ゴールド低下させ、「ひたすらレベル9でリロールし続ける」以外の選択肢としての有用性を高めています。
- レベル8 → 9:72ゴールド ⇒ 80ゴールド
- レベル9 → 10:84ゴールド ⇒ 80ゴールド
ショップ出現率
レベルアップコストの上昇とショップ出現率低下により「★★★コスト4完成が主要な勝ち筋」という状況も打開されるでしょう。
- レベル8:18/25/32/22/3 ⇒ 18/27/32/20/3
- レベル9:10/20/25/35/10 ⇒ 15/20/25/30/10
遭遇
SNSなどでは高スターレベルの高額ユニットが並ぶクレイジーな終盤戦盤面を見かけますが、ああした盤面の影の立役者はたいてい「インフレ系」の遭遇です。そこで今回のパッチでは、ゲームへの影響度が大きすぎる遭遇たちを削除したり、その出現率を低下させたりしています。一方、出現率が低かった一部の遭遇については、少しだけ出現率を上昇させました。
- アーリ - プレイヤー体力:15 ⇒ 10
- ケイン - ステージ5-4デスゲームの出現頻度上昇
- オーン - アーティファクト1個選択の出現頻度上昇
- チョ=ガス - ショップスロットを犠牲にアイテム入手の出現頻度低下
- ダイアナ - 完成アイテム分解の出現頻度低下
- イレリア - ドラフトラウンド自由移動の出現頻度低下
- ニーコ - 小型チャンピオン複製器追加ドラフトラウンドの出現頻度低下
- ティーモ - 金のへら追加ドラフトラウンドの出現頻度低下
- ウーコン - レディアントアイテム追加ドラフトラウンドの出現頻度低下
- ウーコン - レディアントアイテム追加ドラフトラウンドがステージ2で出現しないように変更
- カ=ジックス - 経験値コスト3ターン低下を削除
- チョ=ガス - チャンピオン複製器付与を削除
- ニーコ - チャンピオン複製器追加ドラフトラウンドを削除
- シンドラ - ★★コスト4ドラフトラウンドを削除
アーティファクトの金床
本パッチでは先述のとおり、20種類の新アーティファクトが追加されます。そして総数が増加したため、「アーティファクトアイテムの金床」で提示される選択肢の数を全ステージで増加させられるようになりました。今後は選択肢が4つ提示されるようになるため、構成に合わせたアーティファクトが選びやすくなるでしょう。たとえそれが、一番のお気に入りでなくても…そうでしょ?怪しげなトレンチコートのファンの皆さん?
- アーティファクトアイテムの金床:選択肢を4つに変更(従来は3つ)
- ポータブル フォージ:アーティファクトの選択肢の数を、全ステージで4つに変更
- ポータブル フォージ+およびポータブル フォージ++:削除(変更に伴い不要化したため)
大型変更
新アーティファクト&サポートアイテムのボリュームくらい大きな、大きな変更です。
特性
ドライアド(6)は、クラフト可能な紋章が1つあれば発動できるという難易度の低さに対して効果が強力すぎました。そこで今回は、スタックごとの魔力/体力をかなり低下させています。アイテムなしのアジールが爆弾級の火力と戦車級の耐久力を兼ね備えるような姿も散見されましたから。
セトのフェイトボーナスのオムニヴァンプには、複数のバグが発生していました。ひとつはアイテムで与えたダメージにも適用されていたこと。もうひとつは物理防御/魔法防御によるダメージ軽減前の数値に基づいて回復量が算出されていたことです。本パッチでは、これらのバグ修正を修正していますが、修正前はオムニヴァンプの価値が圧倒的に高くなっていたので、オムニヴァンプの基本値にバフを実施することで戦力的価値を補填しています。ただしこのバフを考慮しても、総合的にはセトのオムニヴァンプボーナスにとっては若干のナーフとなるでしょう。
これまでオリジン特性ヘブンリーの多人数構成は、他の特性の強力なキャリーたち(ヨネ、ケイン、リー・シンなど)を支えるサポート系特性として用いられてきました。しかし、ヘブンリー特性のみで完結する多人数構成にも一定の実用性はあるべきでしょう。そこで今回はカ=ジックス、ソラカ、ウーコンがメインキャリーとして輝けるように変更を実施しています。具体的には各特性ティアのボーナスステータスを引き下げ、スターレベルに応じたスケーリング要素を削除した上で、ヘブンリー特性ユニットが獲得するボーナスを+70%しました。
アンブラルはPBE中に一瞬だけ天下を取ったものの、その後は表舞台で活躍できずにいました。そこで今パッチでは、「とどめを刺す効果の発動基準値」とコスト3キャリーであるアルーンの両方にバフを加えています。とはいえこれでもバフが足りず、将来的にはより抜本的な対策を取る必要が出てくる可能性もまだあります。アンブラルの多人数構成を試した方は、ぜひ感想をお聞かせください!
- アルカニスト - アルカニストの魔力:20/50/85/125 ⇒ 20/50/90/135
- アルカニスト - チームの魔力:20/20/40/125 ⇒ 20/20/50/135
- ドライアド - スタックごとの体力:3/7/11 ⇒ 3/7/10
- ドライアド - 魔力:15/30/65 ⇒ 15/30/55
- デュエリスト - スタックごとの攻撃速度:5/9/13/18% ⇒ 5/10/14/18%
- フェイト - セト - オムニヴァンプボーナス:12% ⇒ 15%
- バグ修正 フェイト - セト - オムニヴァンプボーナス:物理防御/魔法防御による軽減後の数値で計算され、通常攻撃とスキルのダメージにのみ適用されるように修正
- フォーチュン(7) - 固定ボーナス:25 ⇒ 12
- フォーチュン(7) - オーブの平均価値:16 ⇒ 8
- フォーチュン:一部報酬の内容を調整
- ヘブンリー:ユニットのスターレベルでスケールしないように変更
- ヘブンリー:ヘブンリーユニットにボーナスを70%追加
- ヘブンリー - ステータスボーナス:100/115/135/165/200/225% ⇒ 100/110/125/145/170/200%
- ヘブンリー - 紋章のオムニヴァンプ:6% ⇒ 5%
- ストーリーウィーバー - ケイル - 通常攻撃時ダメージ:魔力の15/30/40/90% ⇒ 魔力の15/35/45/90%
- ストーリーウィーバー - ケイル - 「素早さの巻物」スタックごとの攻撃速度:5% ⇒ 6%
- アンブラル - とどめを刺せる体力基準値:体力の10/18/20/45% ⇒ 体力の10/18/25/60%
ユニット:ティア1
皆さんご存知のとおり、ダリウスの序盤戦の強さは最上位クラスです。スキルに高い魔力反映率が設定されていてデュエリスト特性も持つ彼は、序盤戦で作ったアイテムをだいたい何でも有効活用できます。とはいえ、ダリウスの存在感を空気にしたいわけではないので、今回は★/★★でのダメージを低下させることにしました。リロールダリウスの強さを知る人は、どうやらまだ少ないみたいですから。
コグ=マウは射程増加のスタックを溜める時間が長くなって以来、タンク性能の高い相手で止まりがちになっています。そこで今回は、魔力(あるいは溶解力?)を少し増加させ、敵の分厚い体力バーを溶かしやすくしました。
- ダリウス - スキルの通常攻撃時ダメージ:魔力の90/135/200% ⇒ 魔力の80/120/200%
- コグ=マウ - スキルダメージ:魔力の160/225/315% ⇒ 魔力の160/240/335%
ユニット:ティア2
「インクボーン フェーブル」の開発中、ブルーバフ/巨人の誓い/ブラッドサースタービルドのリヴェンキャリーはプレイテストで大暴れしていました。さてさて、今パッチでは再び彼女の大暴れを見られるでしょうか?
- リヴェン - スキルダメージ:攻撃力の150/150/155% ⇒ 攻撃力の190/190/200%
ユニット:ティア3
コスト3キャリーのうち、前回のナーフの影響が大きかったユニットたちと、そもそも活躍の機会がなかったユニットたち(ゾーイ、アルーン)にパワーレベルの底上げを実施しています。
アルーンは魔力系キャリーですが攻撃速度ステータスも有効活用できる(モレロノミコンは必須、スタティック シヴとレッドバフも驚くほど相性良い)チャンピオンでしたが、今パッチではショウジンの矛も選択肢となるでしょう。
トリスターナは、デュエリスト構成が強力だったメタでもメインキャリーとしては活躍できていませんでした。しかし、最近はデュエリスト多人数構成も不振状態で、コスト3の★★★完成難易度も上がっていたため、本パッチではトリスターナの基本ダメージと攻撃力/魔力反映率を引き上げることにしました。このバフが彼女にアイテムを装備させる動機になることを願っています。せめて、凶暴なクマのお友だちと同じくらいに。
一方で、そのお友だちのボリベアも、巨人の誓いと自身のマナへのナーフによりメタから姿を消していました。そこで魔力反映率を強化し、「不死熊」状態だったパッチ14.7に逆戻りしない範囲でしっかり体力を回復できるようにしました。これでクマさんの機嫌も良くなるといいのですが。
- アルーン - 攻撃速度:0.7 ⇒ 0.75
- バード - 攻撃力:50 ⇒ 55
- トリスターナ - 攻撃力:55 ⇒ 60
- トリスターナ - スキルダメージ:攻撃力の265/265/270% + 魔力の75/115/185% ⇒ 攻撃力の300/300/305% + 魔力の50/75/115%
- トリスターナ - スキルの攻撃力増加量:50/50/60% ⇒ 40/40/50%
- ボリベア - スキルの回復量:魔力の140/170/210% ⇒ 魔力の150/180/240%
- ゾーイ - スキルダメージ:魔力の275/415/640% ⇒ 魔力の290/435/695%
- ゾーイ - スキルの跳ね返りダメージ:魔力の90/135/215% ⇒ 魔力の95/140/225%
ユニット:ティア4
しかし、前パッチのコスト4に対するバフは凄まじかったですよね。おかげでメタでも、大半のコスト4ユニットが有効/起用候補とみなされるようになりました。今回は最後の仕上げとして、いまだ活躍の場がなかった2体にバフを、前回のバフの恩恵が大きすぎたとあるユニットにナーフを実施しています。
今パッチでは、モルガナの挙動が大幅にスマートになっています。「インクボーン フェーブル」のリリース以来、けもの道を歩み続けてきたモルガナですが、今度はセージらしく知恵を活かし可能な限り多くの敵を巻き込むようになりました。もう角のマスを中心としてスキルを放つ姿を見ることはないでしょう。
- ケイン - 物理防御/魔法防御:70 ⇒ 60
- モルガナ - スキルダメージ:魔力の265/400/1600% ⇒ 魔力の265/400/2000%
- モルガナ:敵ユニットが集まっているエリアにスキルを撃つ確率が上昇
- シンドラ - スキル - 蝶の初期数:7/7/10 ⇒ 8/8/10
ユニット:ティア5
ここ最近、レベル8/9に直行して誰よりも先にリサンドラを入手しようとしていた方は試合を上位で終えることが多かったんじゃないでしょうか?特にパッチ14.8で体力がバフされて以来、早めにリサンドラを入手できたプレイヤーは圧倒的なスノーボール(磁器なんですけどね)ポテンシャルを発揮できていました。そこで本パッチでは、パッチ14.8の体力バフを撤回し、さらにアイテム枠の空きがなくなるほどだったアイテム入手能力を低下させています。
- リサンドラ - 体力:1200 ⇒ 1100
- リサンドラ - スキル - 戦利品オーブ出現率:50% ⇒ 40%
オーグメント
「特別製」は「コスト4を全員盤面に出す」オーグメントとして活かせます。そしてその強さは、コスト4全員をバフした前パッチで大きく跳ね上がりました。今回は上昇ステータスをやや下方修正し、強化分をすこし相殺しました。
「気力の勝利」はパッチ14.8のリリース寸前に致命的なバグが発見されたため、無効化しなければなりませんでした。当該バグはパッチ14.9のリリースまでに修正することができませんでしたが、次のパッチでは再有効化させるつもりです。
「混沌への呼び声」は数値を見る限りでは非常にバランスの取れたオーグメントですが、実際には非常に強い報酬と非常に弱い報酬の成績が相殺しているだけの状態でした。そこで、ランダム報酬のパワーレベルを均して全体のバランス状態を改善しつつ、他のオーグメントとの力関係が破綻しないように調整しています。
嗚呼、愛しの我が子よ…一体どうしてしまったのだ…?本パッチでは「地獄の契約」を無効化しました。本オーグメントは敗色濃厚な展開からトップ4を狙うか、強力なコスト3構成(「リミックス ランブル」のカントリー構成など)を一層強化することが存在意義になっていました。しかし、プレイヤーの手持ちゴールドをさらに増やすことになる(そもそも多くのプレイヤーは大量のゴールドを使い切るのに長い時間がかかります)のは望ましくありませんし、現状でレベル上限を8に引き上げるという判断もはばかられたため、最終的に無効化という決断を下すことにしました。ただし私の聞いたところでは、「地獄の契約」にはまだ将来的に復活する可能性があるとのことです。
PBEで新オーグメントのテストを重ねた結果から、「ゴミが宝に」を無効化することにしました。これは新アーティファクトたちを繰り返し再合成できると、ニッチかつ強力なコンボを容易に「決め打ち」できてしまうためです。また、高スキル帯での「ゴミが宝に」はスケーリング上限を跳ね上げますが、経験の浅いプレイヤーは使い方を間違えて再合成装置を失ってしまうことがあるのも無効化の一因です。失った時の感覚は本当に辛いですし、8位もほぼ確定してしまいますから。
- 重荷 - ベンチの枠数:2 ⇒ 1
- パンプアップ I - 基本攻撃速度:8% ⇒ 6%
- トライフォース I - 体力:100 ⇒ 150
- ビッグゲイン - 基本体力:80 ⇒ 100
- 特別製 - 体力:220/300/380/480 ⇒ 220/280/340/400
- 特別製 - 攻撃速度:40/45/50/55% ⇒ 35/40/45/50%
- 冒険の呼び声 - キル/アシスト2回ごとのステータス増加量:体力12 & 魔力2 ⇒ 体力18 & 魔力3
- 龍の精神 - 素材アイテム獲得に必要な体力回復量:8000 ⇒ 7000
- ダイナミックデュオ:15ゴールド ⇒ 20ゴールド
- 魔法の勉強 - 基本魔力:10 ⇒ 18
- 気力の勝利:無効化状態を維持、次パッチの修正に合わせて再有効化予定
- パンドラのアイテム II:ランダムな素材アイテムを2個付与するように変更(従来はランダムな完成アイテム1個)
- ゴールドの雨 - 基本ゴールド:9 ⇒ 8
- 叩きつけ+ - 基本XP:12 ⇒ 10
- 共犯者:4ゴールド ⇒ 2ゴールド
- 仲間を作ろう!:6ゴールド ⇒ 8ゴールド
- 混沌への呼び声 - ゴールド:66 ⇒ 58
- 混沌への呼び声 - XP:70 ⇒ 64
- 混沌への呼び声 - ★★★コスト3 + 10ゴールド ⇒ ★★★コスト3 + 20ゴールド
- 思惑買い:8ゴールド ⇒ 10ゴールド
- 地獄の業火:無効化(泣)
- ゴミが宝に:無効化
- ポータブル フォージ:アーティファクトの選択肢を全ステージで4種に変更
- ポータブル フォージ+およびポータブル フォージ++:削除
アーティファクト
これを執筆している時点で、PBEでは20種類の新アーティファクトがテスト中です。しかし、ここで新アイテムの性能と意図をひとつずつ紹介していくわけにもいかないので、今回は代わりに私が個人的に気に入っている(変な)組み合わせを紹介してみます。ぜひ皆さんも新アーティファクトを使った「成功のレシピ」を考えてみてくださいね。
穢れたヴァンパイア セプター+ナー:スキル?これだけ強烈な通常攻撃があれば要らなくないですか?
フィッシュボーン+ボリベア:混沌に身を委ねよ…バフされたクマに恐れなし。もっと暴れさせるなら磁器の紋章とブラッドサースターをどうぞ!
スペクトラル カトラス+ガリオのなりきりジ=ロット:ガリオを後列に配置し、敵後衛にテレポートさせてスキル発動、周囲にタウントを入れたのち元の位置に復帰。敵後衛陣がガリオ目指して前進することで敵のポジショニングは壊滅!注:おそらく最善手ではありませんが、決まると最高に楽しい一手です。
エーテルブレード+呪いの刃+シェン:シェンのヒーローオーグメントとスキルで敵のスターレベルを下げまくる!相手にトラウマを植え付けるおもしろ体験をどうぞ。攻撃速度系アイテムを追加するとベストです。PS:呪いの刃は相手のスターレベルを0にできるってご存知でしたか?ちなみにスターレベル0の状態では★の半分のスキルダメージしか出なくなります。
キヤナのシヴィアなりきり:キヤナにラピッド ファイアキャノンを積んでスキルを発動させ、敵盤面を丸ごと切り刻む!これであなた(のキヤナ)も誰もが羨むシヴィアそのもの。
枯死の宝石+モルガナ:敵チーム全体の魔法防御を崩し、最終的にはモルガナのスキル回転もどんどん高速化!
超越者アニー:ブルーザーの紋章と超越のタリスマンを手に入れたらコレで決まり。見た目は9歳女児の絶対不倒タンクが爆誕します。
新アーティファクトは独自の勝ち筋を生み出すポテンシャルを秘めており、これからまったく新しい、凄まじく強力な戦略を生み出してくれるでしょう。本パッチで試したい組み合わせがある方はぜひ教えてくださいね!次のパッチでナーフしなくちゃいけないかもしれませんから!
- new超越のタリスマン:体力400、攻撃力20%、魔力20。18秒後に、戦闘終了まで最大体力が100%、ダメージが150%増加する。
- new穢れたヴァンパイア セプター:攻撃速度50%。通常攻撃が攻撃力の50%の物理ダメージを追加で与え、与えたダメージと同量だけ装備者の体力が回復する。装備者はスキルを使用できず、マナが増加しなくなる。
- newフィッシュボーン:攻撃力30%、攻撃速度30%。装備者の射程距離が2倍になり、通常攻撃ごとにランダムな敵を対象にする。
- new怪しげなトレンチコート:体力250、攻撃速度25%。装備者は戦闘ごとに一度だけ、体力が50%になったときに自分自身の分身3体に分裂する。各分身は最大体力の33%の体力を持つ。[重複不可 - チャンピオン1体に1つのみ]
- newホライゾン フォーカス:体力250、マナ15、物理防御&魔法防御20。敵をスタンさせると対象に電撃が放たれ、対象の最大体力の30%の魔法ダメージを与える。
- newミトン:攻撃速度60%。装備者が小さくなり、移動速度と20%のダメージ軽減効果を獲得して、冷気を受けなくなる。
- new終わりなき絶望:体力400、物理防御40。装備者が獲得したシールドが破壊されるたびに、最も近くにいる敵にシールドの初期耐久値の100%にあたる魔法ダメージを与える。
- newラピッド ファイアキャノン:攻撃速度50%。射程距離が+1増加し、装備者が敵をキルするたびにさらに1増加する。
- new心身統御のペンダント:体力150、マナ15。装備者が通常攻撃を受けるたびに、自身の最大マナの2%を獲得する。スキルを使用するたびに、3秒かけて装備者の最大体力の20%を回復する。
- newルーデン テンペスト:攻撃力30%、魔力30。オーバーキルダメージの100% + 100を対象の近くの3体の敵に魔法ダメージとして与える。
- newシルバーミアの夜明け:攻撃力165%、物理防御&魔法防御50。スタンを受けなくなり、装備者の通常攻撃が対象を0.8秒間スタンさせる。装備者の攻撃速度が0.5に固定される。
- newプローラー クロウ:攻撃力25%、クリティカル率25%。対象を倒すと、ステータス弱化効果を除去し、4マス以内で最も遠くにいる対象までダッシュする。次の2回のクリティカルになった通常攻撃のクリティカルダメージが60%増加する。
- new呪いの刃:攻撃速度15%、魔法防御20。通常攻撃が対象の最大体力を3%低下させる。同じ対象に13回通常攻撃を行うと、対象のスターレベルを1低下させる。
- newスペクトラル カトラス:攻撃力40%、クリティカル率20%。戦闘開始時:装備者をフィールドの反転した位置のマスにテレポートさせる。8秒後、装備者は元の位置に戻ってくる。
- new枯死の宝石:魔力40。魔法ダメージを与えると、対象の魔法防御を3低下させる。魔法防御が0の場合は、代わりに装備者のマナが5増加する。
- newウィッツ エンド:攻撃速度30%、魔法防御30。通常攻撃が42-100(ステージに応じて上昇)の追加魔法ダメージを与える。装備者が与えた全魔法ダメージの35%にあたる体力を回復する。
- newフォビドゥン アイドル:体力200、物理防御&魔法防御25。シールドの耐久値の50%が最大体力に変換される。
- newリッチ ベイン:魔力30、マナ15。装備者のスキル使用後最初の通常攻撃が180-380(ステージに応じて上昇)の追加魔法ダメージを与える。
- newライトシールドのクレスト:物理防御&魔法防御50。3秒ごとに、最も体力割合が低い味方に、装備者の物理防御と魔法防御の合計の50%の耐久値のシールドを付与する。倒されると、このシールドをすべての味方に付与する。
- newシーカー アームガード:魔力25、物理防御&魔法防御25。キルまたはアシストを獲得すると、装備者の物理防御、魔法防御、魔力が10増加し、キルした場合は15まで増加する。
- 鍛冶師のグローブ:体力300 & クリティカル率30%の基本ステータスを追加
- ゴールドマンサーの杖:削除
- モーグル メイル:削除
サポートアイテム
5種類の新サポートアイテムが登場し、マーターズ ヴァーチュにテコ入れ強化を追加。「極上ヴィンテージ」や「不動のサポート」オーグメントで取りうる戦略の幅が広がります。個人的に当たりだと思っているアイテムは不安定なトレジャーチェストと怪しげなトレンチコート(アーティファクト)の組み合わせです。だってチームメイトに合計12個のアイテムを配るんですよ!不安定で怪しげなのに、驚くほど魅力的です。
マーターズ ヴァーチュにバフが入り、強化回復が必ず2回発動するようになりました。これまで発動タイミングによっては強化回復の2回目が発動しないことがあったので、この変更により安定性が大幅に向上します。しかも、今回はさらに回復量自体にもバフを追加。他のサポートアイテムに見劣りする状態を是正するため、かなり大幅な強化を施しました。
新アーティファクトと同様、新サポートアイテムもこれから強力な組み合わせがどんどん発見されていくことでしょう。たとえば、フォビドゥン アイドルとムーンストーンの再生、あるいは永遠の炎とベヒーモス多人数構成の組み合わせも良いかもしれません。新たなコンボを思いついたらぜひ教えてくださいね!
- new永遠の炎:体力250。装備者が生存中は、すべての敵に33%の「負傷」を付与し、すべての味方が与えるダメージが7%増加する。この効果は5秒ごとに更新される。
- new騎士の誓い:体力50。戦闘開始時: 自身および同じ横列1マス以内にいる味方の体力が200、オムニヴァンプが12%増加する。
- newムーンストーンの再生:体力250。4秒ごとに4秒間、最も体力割合が低い味方2体に、耐久値100-400(ステージに応じて上昇)のシールドを付与する。
- new悪意:250。このユニットが倒されると、2マス以内にいる敵ユニットの攻撃力と魔力を40%低下させる。この爆発の射程内にいる味方は、攻撃力と魔力が30%増加する。
- new不安定なトレジャーチェスト:体力250。装備者が倒されると、最も近くにいる味方3体が一時的な完成アイテムを1個獲得する。
- マーターズ ヴァーチュ - 基本回復量:最大体力の6.5% ⇒ 最大体力の7%
- マーターズ ヴァーチュ - 強化回復量:最大体力の13% ⇒ 最大体力の14%
- マーターズ ヴァーチュ - 装備者が倒された後の強化回復:必ず2回発動するように変更(従来は「10秒間」)
小型変更
不安定なトレジャーチェスト(新サポートアイテム)と怪しげなトレンチコート(新アーティファクト)の両方を入手し、「怪しげで不安定なトレジャーコート」ビルドを完成させられる確率くらい小さな、小さな変更です。
ユニット
★★★コスト4の出現頻度が高いメタであった副産物として、各ユニットのパワーレベルを評価するデータが豊富に集まりました。今回のパッチでは★★★完成の難易度が上昇したので、あわせて活躍度が低かったコスト4ユニットにもバフを実施しています。
- リリア - スキル - 小さなオーブのダメージ:魔力の120/180/400% ⇒ 魔力の120/180/600%
- オーン - ★★★時に作るアイテムの数:8 ⇒ 6
- オーン:★★★時にレディアントアイテムを作るように変更
- サイラス - スキルダメージ:魔力の200/300/1000% ⇒ 魔力の200/300/1200%
- サイラス - スキルのなぎ払いダメージ:魔力の90/135/450% ⇒ 魔力の90/135/550%
- サイラス - スキルの回復量:魔力の120/140/500% ⇒ 魔力の120/140/600%
オーグメント
弱い状態にあったクレスト系/クラウン系/特性関連オーグメントに1~2ゴールド相当の強化です。低コストユニットを追加で付与するようにし、対象特性を発動させやすくしました。
- ベヒーモスのクレスト - 付与ユニット:スレッシュ1体 ⇒ シェンとスレッシュ各1体
- 龍王のクレスト - 付与ユニット:ダイアナ1体 ⇒ ジャンナとダイアナ各1体
- 陰鬱な収穫:キンドレッド1体 ⇒ カ=ジックスとキンドレッド各1体
- セージのクレスト - 付与ユニット:ダイアナ1体 ⇒ ザイラとダイアナ各1体
- ストーリーウィーバーのクレスト - 付与ユニット:ガレン1体を追加
- ワーデンのクレスト - 付与ユニット:アムム1体 ⇒ ジャックスとアムム各1体
- ベヒーモスのクラウン:ワーモグ アーマー1個とヨリック1体を付与 ⇒ サンファイア ケープ1個、ヨリックとスレッシュ各1体を付与
- セージのクラウン - 付与ユニット:ダイアナ1体 ⇒ ザイラとダイアナ各1体
モード
ダブルアップ
ダブルアップはレベル上げ最優先の進行に偏っており、★★★のコスト4/5を完成させることが最善の勝ち筋となっていました。現在のエコノミー/パワーレベルは平均以上の水準にあるため、そうした盤面が出現すること自体は特に問題ないと考えていますが、「安全にゴールドを貯め、ラウンド敗北をそれほど気にせず★★★を狙える」戦略ばかりがメタを席巻するほど「安定的に★★★を狙える」のは望ましくありません。今回のプレイヤーダメージ上昇により、早めにパワースパイクを迎えたデュオが終盤戦のスケーリングに賭けた対戦相手を咎められるようになるため、試合のテンポは早まることになるでしょう。まあ、私とMortdogがダブルアップのランク戦をプレイする時、私は変わらずフォーチュンを決め打ちし、Mortdogに序盤戦のキャリーは任せたと言い……終盤戦のキャリーも任せることになるでしょうけれど。
- 援軍開始までの最短時間:7秒 ⇒ 12秒
- プレイヤーダメージ:最も近い整数に切り上げるように変更
- 基本プレイヤーダメージ:2 / 5 / 6 / 8 / 11 / 17 ⇒ 3 / 6 / 8 / 10 / 12 / 17
バグ修正
- セトのフェイトボーナスであるオムニヴァンプが、物理防御/魔法防御による軽減後の数値で適用されるように修正
- セトのフェイトボーナスであるオムニヴァンプが、通常攻撃とスキルのダメージにのみ適用されるように修正
- イレリアの飛刃が毎回通常攻撃時効果を発動させないように修正。以後は通常攻撃開始時効果が発動する攻撃でのみ、通常攻撃時効果が発動する
- ミシック、フェイト、墨影の特性を発動させていない場合、ステージ3-2または4-2で紋章を付与する選択肢が出現しないように修正
- フォーチュンの報酬「全特性+1」が特性トラッカー上で正しく表示されるように修正
- ティーモのドラフトラウンド遭遇で、1体のユニットがへらを2個所持する状態が生じないように修正
- アイテム増殖に関連するグリッチを予防するため、「マスターワーク アップグレード」のアーマリーを開いている間はアイテムを取り外せないように変更
- ノーチラスが時折スキルを後方に放っていた不具合を修正
- アジールが戦闘終了と同時に兵士を出現させると、兵士が残り続けていた不具合を修正
- オーンの一時アイテムが、ラウンドが引き分けになった場合に残り続けることがあった不具合を修正
- オーグメント確認オブジェクトを正しい向きに修正
- ケインのスキルが、角に配置されたユニットを対象にしていても失敗しないように修正
- マーターズ ヴァーチュの強化回復が正しく動作するように修正
- クラウンガードの守りオーグメントの効果が意図した値の倍になっていた点を修正