チームファイト タクティクス パッチノート14.21
14.21 はTactician’s Crown の大会採用パッチとなります。できるだけ高い競技性を実現するためのバランス調整と、あまり活躍していなかった要素の強化が行われます。また、これが「リバイバル: 希望の光」の最後のパッチともなります。賢者を目指す皆さんの幸運を祈っています!
タクティシャンの皆さん、こんにちは!
パッチ14.21はTactician's Crownの大会採用パッチということで、シーン最高峰の競技プレイヤーに向けて「マジック・アンド・メイヘム」のゲームバランスを最大限整えること、そして活躍できていない構成/特性/チャンピオンがセット終幕までのあいだ輝けるようにすることの2点に注力しています。
この他「リバイバル: 希望の光」にもいくつかのバランス変更を加えているので、詳細をお見逃しなく。リバイバルは今回が最終パッチなので、ランク戦の追い込みもがんばってください!
Rodger "Riot Prism" Caudill
ミッドパッチアップデート
2024年10月23日(太平洋標準時)
Tactician's Crown大会採用パッチであることを踏まえ、本パッチで発生が確認されたオーグメント関連の重大バグに迅速な修正を行い、強力すぎたジンクスのバフを取り消し、さらに当初のナーフでは不十分だったシヴァーナに追加ナーフを実施しました。
チャンピオン
- ジンクス - 攻撃力:55 ⇒ 52
- シヴァーナ - ドラゴンアップグレードのダメージ増加率:30% ⇒ 15%
バグ修正
- キーパー、メンター制度などの一部オーグメントの効果が、アウェイボードで正しく動作していなかったバグを修正
パッチハイライト
ローテーションショップのインフォグラフィック
ベースちびチャンピオンはローテーションショップ専用へ
パッチ14.21(本パッチ)のリリースをもって、リーグ・オブ・レジェンド ストアにおけるベースちびチャンピオンの直接販売は終了しました。
この判断に至った理由はいくつかあります。まずローテーションショップのリリース以来、圧倒的多数のプレイヤー(99%以上)はリーグ・オブ・レジェンド ストアでちびチャンピオンを直接購入しなくなっていました。それであればリーグ・オブ・レジェンド ストア上で販売し続けるために保守する時間を、新機能の開発に割り当てたほうが良いと判断したことが1つ目の理由です。2つ目は、高品質なカスタマイズアイテムであるちびチャンピオンたちにローテーションショップという舞台を提供するためです。ちびチャンピオンたちの品質・価値と入手難易度のバランスを整え、ポロやハムレットといった高ティアのリトルレジェンドと同じ水準にした、とも言い換えられるでしょう。そして最後の理由は…TFT専門のプレイヤーにとって、「TFTのアイテムをLoLコンテンツ用のストアで探す」という体験がそもそも不自然であるという点です。TFTのコンテンツはTFTのショップに並んでいるべきでしょう。というわけで、今後のTFTコンテンツはTFTプレイヤーが見る場所に移動していきたいと考えています。とはいえ大規模な催しについては引き続きリーグ・オブ・レジェンド ストアも活用していきます。たとえば次回パッチで登場する次セットの予約バンドルなどはその一例です。
システム変更
ポータル
トレジャーゴーレムは私が一番好きなポータルです。ピニャータのようにはじけて周囲のチームメイトにアイテムを配るなんてカワイイじゃないですか。だからこそ、それが投票率最下位クラスのポータルで、よく苦情が寄せられていると知った時は心が壊れそうでした。だから私は今回の削除決定をこう捉えようと考えています。私はトレジャーゴーレムを愛するからこそ、このアイテム満載の動くピニャータを自由にし、子どものころのペットたちが暮らす「いいところ」だか宝の島だかに送ってあげるのだと。
- トレジャーゴーレムポータル:無効化。安らかにお休み…
大型変更
夢の国で健やかに暮らすトレジャーゴーレムたちのように大きな、大きな変更です。さよなら、僕のゴーレムたち。
特性
アルカナに再び調整です。これで終盤戦ではハイアルカナをゼラスに切り替えることが増えるでしょう。今回はアルカナヴァルス構成のように多数の特性を活かした構成が活用していた増加体力ボーナスにもナーフが入っているため、終盤戦でチャームを多数購入している場合にもゼラスへの切り替えが有効になってくるでしょう。
エルドリッチは未だに多人数特性最弱クラスで、現在は限られた状況(学校のマスコット、リロール運が凄まじい時など)でしか活躍できていません。今回は召喚ユニットのスキルを強化し、多人数構成としての安定性向上を目指しました。「みんながこぞって怖そうになろうとする時期」なんて年に一度しかありませんからね。
ハニーマンシーは前パッチのナーフでハナバチ(刺さないハチの種類)のようになっていたので、戦闘力を引き上げました。
- アルカナ - タム・ケンチ - 体力:20/40/65/110 ⇒ 20/40/60/105
- アルカナ - ゼラス - 確定ダメージ:2/2.5/4.5/7% ⇒ 2/3/4.5/7%
- クロノ(2) - 体力回復率:20% ⇒ 15%
- クロノ(4) - 魔力:45 ⇒ 55
- エルドリッチ(5) - スキル効果時間:4秒 ⇒ 8秒
- エルドリッチ(7) - スキルの増加攻撃速度:40% ⇒ 60%
- 凍結 - 攻撃力/魔力:16/35/50/90 ⇒ 16/40/55/90
- ハニーマンシー - 与ダメージの割合:6/11/18% ⇒ 7/13/20%
- ハニーマンシー - 被ダメージの割合:3/4/8% ⇒ 3/5/10%
ユニット:ティア1
マルチストライカーのリロール構成は「本当の武器」が求められている状況ですが、今回は武器支給のかわりに1コストタンク役の防御性能引き上げを実施しました。ジャックスは初期パッチ以降あまり活躍できていませんでしたからね。
ワォーーンダフル!この変更にはワーウィックもニッコリです。ワーウィックは極めて限られた条件が揃った時以外にしか活躍できないユニットでした。特に穢れたヴァンパイア セプターとの相性は圧倒的で、装備時の強さが凄まじすぎるがゆえに、これまでユニット単体としてのバフができなかったほどでした。しかし今回は高い競技性が求められるTactician's Crown採用パッチということで、ゲームバランス上の懸念となっていた穢れたヴァンパイア セプターを削除(詳細はアーティファクトの項を参照ください)したため、ここで併せて調整しています。
- ジャックス - 物理&魔法防御の増加量:60/75/95 ⇒ 75/90/110
- ワーウィック - 追加ダメージ:攻撃力の60% ⇒ 攻撃力の70%
- ワーウィック - 回復量:18/20/30 ⇒ 20/25/30
ユニット:ティア2
シェイプシフター発動中のシヴァーナは火力を出せる割にタンク性能が高すぎ、また適切な魔力ハイブリッドアイテムを装備させた場合には火力も安定しすぎていました。奥に飛び込んで周囲にダメージを撒き散らす部分はとても良い個性なのですが、飛び込んだ後は倒されうる耐久度であることが望ましいでしょう。そこで今回は基本体力を引き下げ、★レベル上昇/シェイプシフター特性の体力上昇を抑制しています。ナーフ後のシヴァーナはドラゴン/シェイプシフター構成の一員であり続けつつも、中盤戦以降で従来のようにキャリーしないようになると見込んでいます。
シンドラはナーフによって覇権が終了して以来、充分に復活できずにいました。本パッチでは発動回数によるスケーリング性能に若干のバフを実施しましたが、それでも恐怖時代が再来したり、現世に顕現してライブバランスチームに復讐したりするようなことはないはずです…たぶん。
- アーリ - オーブのダメージ:220/330/500 ⇒ 230/345/520
- アーリ - 狐火の確定ダメージ:13/20/30 ⇒ 15/25/35
- ニーラ - 攻撃力:50 ⇒ 55
- ランブル - マナ:20/60 ⇒ 30/70
- シヴァーナ - 体力:750 ⇒ 700
- シンドラ - 30回以上発動時の追加裂け目ダメージ:30% ⇒ 35%
ユニット:ティア3
ジンクスの定番構成にはスケーリング上限を引き下げるナーフがいくつか入り、オーグメント(カテゴリー5、ハンターの熱狂)、特性(ハンター(6))などが影響を受けていますが、各種ボーナスが適用される前の基本ステータス部分、つまり素の状態については攻撃力+3しても良い状態でした。この程度なら小型変更なのでは?ええ、確かに通常であればこの程度だと小型変更扱いですが、ジンクスは攻撃速度系アイテムを多数積むことが多いため、攻撃力+3には「大型変更」と評価するだけのインパクトがあると判断しました。
- ジンクス - 攻撃力:52 ⇒ 55
- カタリナ - 最も近くにいる敵2体への追加ダメージ:155% ⇒ 165%
ユニット:ティア4
ふと思いつきました。ザヤとラカンが「リミックス ランブル」に登場していたら、デュオ名はXaylophone & Rock-on(訳注:英語発音だとザャロフォン&ロッコンみたいになります、意味合いは「木琴ロック」)が良さそうじゃないですか?え、今パッチの変更点?…ラカンにナーフです。
- ラカン - シールド:最大体力の20% + 180/200/1000 ⇒ 最大体力の18% + 160/180/1000
オーグメント
焼灼(パイロ)と早送り(クロノ)はいずれも高コストユニットとの相性が良い特性関連オーグメントですが、そのため序盤戦に極めて弱いオーグメントとなっていました。一方で第2、3オーグメントとして選択された場合には一定の活躍ができているため、悲劇発生を防ぐべくステージ2-1で出現しないように変更しました。
悲劇発生と言えば…アサシンの道具箱とサポートゴーレムIIも他のプリズムオーグメントと比較にならない状態にあったため、今回のパッチで無効化しています。
- 財政均衡+ - 1ラウンドあたりのゴールド:9 ⇒ 10
- カテゴリー5 - 攻撃力反映率:90% ⇒ 85%
- 焼灼(パイロ):ステージ2-1で出現しないよう変更
- バトルキャスター - シールド効果時間:4秒 ⇒ 3秒
- 早送り(クロノ):ステージ2-1で出現しないよう変更
- ハンターの熱狂(ハンター) - 基本攻撃速度:10% ⇒ 5%
- 魔法の勉強 - 基本魔力:18% ⇒ 12%
- 小さな仲間たち - ティア1~2ユニット1体ごとの増加攻撃速度: 9% ⇒ 7%
- ロイヤルガード(妖精) - 回復量:4% ⇒ 3%
- アサシンの道具箱:無効化
- サポートゴーレムII:無効化
アーティファクトアイテム
- 穢れたヴァンパイア セプター:無効化
- モーグル メイル - スタックごとの体力増加量:5 ⇒ 7
- ゾーニャの遡時計 - 魔力:45 ⇒ 40
サポートアイテム
トレジャーゴーレムポータルの削除により、活躍度最下位のサポートアイテムにバフの余地が生まれました。また今回は首位アイテム「ゼファー」にもナーフを実施。ゼファーはムーンストーンの再生がナーフされて以来、柔軟性と総合力の高さで活躍度トップに君臨していました。
- 不安定なトレジャーチェスト - アイテム付与数:3 ⇒ 4
- ゼファー - 味方チームの攻撃速度:8% ⇒ 2%
小型変更
私がトレジャーゴーレムに捧げる祈りのように小さな、小さな変更です。
特性
メイジはパッチ14.20リリース時点では強すぎましたが、数時間後のBパッチで「若干強すぎる」程度に調整されていました。スキル2回発動はいつだって最高に楽しいので、有効なメイジ構成が確立されたのは喜ばしい限りです。ただし、今パッチでは一番の活躍を見せていたメイジ(7)に小さなナーフを加えています。
スカラー(6)はその強さで「知識とは癒やしである」と証明してくれましたが、さすがに癒やしすぎていたので回復率を引き下げました。
- ブラスター(4) - ダメージ増加:35/60% ⇒ 35/65%
- ハンター(6) - 攻撃力:70/110% ⇒ 65/100%
- メイジ(7) - 魔力:115 ⇒ 110
- スカラー(6) - 回復:15% ⇒ 10%
ユニット
スウェインのスキル発動タイミングにバフ、バードのダメージにナーフなどが入っています。
- アカリ - ダッシュダメージの攻撃力反映率:260% ⇒ 280%
- トリスターナ - スキルの攻撃力反映率:340% ⇒ 360%
- バード - スキルダメージ:110/165/255 ⇒ 105/160/245
- スウェイン - マナ:70/140 ⇒ 70/130
強化ユニット
レイドボスの効果は、非バスティオンの味方が倒された時にも発動していました。今回はゲーム内挙動に合わせてツールチップを更新しています。
- レイドボス(バスティオン) - 仕様と一致するようにツールチップを更新:他の「バスティオン」が倒されると ⇒ 他のユニットが倒されると
リバイバル: 希望の光の変更
「希望の光」のリバイバルもこのパッチが最後。聖人/予見者ランク到達者に贈られる特別なネームプレートは「マジック・アンド・メイヘム」終了まで残るので、日本時間11月4日9:30の終了までスキルツリーの目標を目指し続けてみてください。
特性
- ナイトブリンガー - シールド量:体力の30/60/90/200% ⇒ 体力の30/60/90/150%
- 光の番人(10) - シールド量:4800 ⇒ 2400
- 光の番人(10):シールドが次の対象に移行する際に切れないように修正
- スペルウィーバー - 魔力:15/35/70 ⇒ 20/40/80
- スペルウィーバー - スキル使用ごとの増加魔力:2/4/8 ⇒ 3/6/12
ユニット
さあ暴れてやりましょう!悪鬼のごとく!
- アクシャン - 攻撃力:80 ⇒ 90
- グウェン - スキルダメージ:魔力の125/200/2222% + 最大体力の4/7/50% ⇒ 魔力の120/180/2222% + 最大体力の3/6/50%
- クレッド - 攻撃力:55 ⇒ 60
- トリスターナ - 攻撃力:65 ⇒ 70
オーグメント
リバイバル専用のチャンピオンオーグメントを精査し、しっかり楽しめる状態を目指して調整しました。特に忍び寄る死のバフは悪夢と呼ぶにふさわしいものとなるでしょう。
- 忍び寄る死:スレッシュの最大マナを60低下させる効果を新たに追加
- 乗馬訓練:クレッドのダメージ増加ステータスを+10%する効果を新たに追加
- 不死鳥と熊:ウディア2体を付与する ⇒ ★★ウディア1体を付与する
バグ修正
- 変身術や混乱回復装置で変化したユニットに対しても、ラッキーグローブ(オーグメント)の効果が正しく動作するように修正
- 盗賊のグローブを所持した状態でラッキーグローブを選択した場合、オーグメント取得直後に既存の盗賊のグローブのアイテムが再抽選されるように修正
- ハンド オブ ジャスティスを複数装備した場合でもオムニヴァンプの効果が正しく計算されるように修正
- ドラコニックマスタリーオーグメントのステータス強化(ドラゴンユニットに対するボーナス)が、ドラゴン特性不発動時にも付与されるように修正
- 混沌への呼び声のツールチップを更新、ランダムな紋章の付与数を4個から5個に修正
- 不安定なトレジャーチェストのツールチップを更新、最新の対象選択ロジックを明示するように修正
- リバイバル: 希望の光 - 特定の状況において、死を喰らう者がブルーバフを複製することがあった問題を修正
- リバイバル: 希望の光 - 怪しげなトレンチコートを装備した死を喰らう者が分裂する際、過剰にステータスを獲得していたバグを修正
- リバイバル: 希望の光 - 朝露オーグメントが過剰な量のマナを付与していたバグを修正
- カタリナのフィニッシャーと他プレイヤーのフィニッシャーが同時に発生した場合に、カタリナの演出表現が他プレイヤー側に入り込むことがあった問題を修正
- 金虎市アリーナ使用中に他プレイヤーを偵察すると画面にティアリング(描画ズレ)が生じることがあったバグを修正
- 「ル バニー ボンボン」ビストロの連勝VFX再生時、タクティシャンが一時的に半透明の幽霊のように描画されることがあったバグを修正